自販機 (ユーイチ×SIX)


イライラするんだよね
シックスが、嬉しそうな顔してアキラと話してんのを見ると

「なぁなぁ、だったら今度さぁ・・・・」
「おー、いいね、それ」

頬を染めて目をキラキラさせて笑うのも、
時々ぼんやりと、憧憬に似た眼差しをアキラに向けるのも
僕といる時にはけして見せない表情だよね

「シックスはアキラが好きなんだね」

つぶやいた言葉は、アジトの喧噪に消えていった
ただ側にいたスプーキーだけが、驚いたようにこちらを見て、それから頼り無く笑った
「シックスはアキラに甘えたいんだろうね」
苦いタバコの匂いがする
いつでも笑ってるようなその口許に、視線を落として僕は言った
「夢みてるんだよ、アキラに」

夢や憧れは、所詮自分だけの幻想でしかないのにね

その日の帰り道、シックスにキスしたら 彼は真っ赤になって怒った
「な・・・・・・・・何・・・・・っ 」
暗い道の、ぽつっと光ってる自動販売機
買って帰ろうと、僕から離れたのがむかついた
華奢な後ろ姿は、簡単にこの手の中につかめそうだった

つかめなかったけれど

「別に〜こんくらい、いつもしてるでしょ?」
アキラと
「急にしたくなったんだ」
それから僕と
「か・・・・帰るっ」
真っ赤になって、でもそれ以上の言葉の出ないシックスは、背を押し付けられた自動販売機から身体を起こすと足早に、そこから離れようとした
させなかったけど
「ダメだよ、シックス
 逃がさない」
「放せよっ」
その華奢な腕を強く引いて、今度はさっきよりももっと乱暴に彼の身体を押し付けた
「いっ・・・・・つ」
まぶしすぎる自販機のひかり
シックスは、怒りと恐れの混じったみたいな顔をしてた

そう、いつもの顔

それから、その肩を押さえ付けて震えてる唇にキスをした
舌を滑り込ませたら、びくっと大袈裟に肩を震わせる
「はじめてでもないのにね」
広がるこの、黒いものはなんだろう
好きな人相手に持つような感情じゃない
汚い、気持ち
悪いのは僕じゃない
アキラばっかり見てる、シックスが悪いんだよ

シックスの中心に、服の上から触れると彼はまたびくっと身体を震わせた
「やめ・・・・・・・・やめろっ」
情けない声で抵抗するけれど、
そんなことでやめてあげるわけもなく
そのままベルトをはずしてファスナーを下ろして、中に手を滑り込ませると今度は唇をかんで顔を背けた
どんどん黒くなるこころ
止まらないよ
シックスが、僕のことしか考えられなくなったらいいのに
「ちょっと濡れてる
 シックス、エロいこと考えてたんじやないの?」
耳もとでさやいたら、涙でうるんだ目がにらみつけてきた
そっか
さっきアジトでアキラと話していた時に、
そういうことでも想像して、ひとりで濡れてたってことか
「シックスはやらしーなぁ」
「黙れよっ
 こ・・・・・・こんなとこで・・・・・・・っ」
ウダウダと、
泣きそうになってるくせに、ロクに抵抗なんかしないくせに
口だけは達者なのが気にいらなくて、言葉を防いだ
途端にぴくり、とそこが反応したのがやけに笑えた
僕のキスでも感じるんだ

そのまま、いやいやと首をふって唇を噛んでるシックスの、それを弄ぶように手の中でなんどもしごいた
シックスの、息が熱い
声を上げるのを我慢してるのが、可愛いと思う
ぎゅっと閉じられた目には涙が光ってるし、
足はもう立っていられらい程に萎えている
「気持ちいいくせに、声出していっちゃいなよ」
クチュクチュ、と
静かに響く音を、よりいっそうたてるように
もう知ってるシックスの弱い部分を攻めあげる
「あっ・・・・・・・・・あふ」
いやいや、と
力なく、彼の手が僕の肩にかかった
だけど押し返す力が弱い
いく寸前だもんね
押し退ける力なんか、出ないよね

「いっていいよ? シックス」
もう充分にじらされて、濡れているその敏感な部分を一気に強くしごきあげると、シックスは小さく悲鳴みたいな声を上げて、果てた
「ひぁ・・・・・・・・・・あぁぅ・・・・」
かろうじて立ってる、そんな感じで
肩をガクガクと震わせながら
羞恥でいっぱいの、涙のたまった目でこっちを睨み付けてるのがとても、快感だと感じた
僕はそういう風にしか、感じられない
そういう風にしか、シックスに触れられない

「歩けるんなら送っていくけど?」
クスクスと、
結局その場にへたりこんだシックスを見下ろしていうと、彼は顔も上げずに首を振った
「帰れよ、顔も見たくない」
「そぉ? だったら帰るけど」
オバケが出ても知らないよ、と
笑った僕を、彼は睨み付けた
アキラだったら、抱き上げて連れて帰ってくれたかもね
でも僕はそんなことできないし、そんなことしてあげない
暗い道にひとり残して、帰ってあげる
だって一人になりたいでしょ
こういう風に、された後は

「じゃね、また明日、シックス」

暗闇にひかる自動販売機の下
座り込んで動かないシックスを置いて、僕は駆け出した
満足なんかできないよ
こんな行為じゃ
でも、あの悔しそうな涙はそそる
それに、気分も少しはマシになった
昼間みせつけてくれたお礼だよ、と
少しだけ笑った
胸はまだ痛む機能が残ってるみたい

また明日ね、シックス


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