「不良品は回収してもいいんですよ?」
あいつの言葉に 俺は動けなくなった

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『夕化粧』

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夏の夕方、陽の沈む時間
目を覚ましたらそこは、見たことのない部屋だった
畳のにおい、風鈴の音
下の方から入ってくる風が、心地よくて暑さを忘れた
ここは、どこだろう

「ああ、ようやく起きましたか」

コンは、ぼんやりとした思考を、その声で一気に現実へと引き戻された
聞き覚えのある声
この声
自由を奪う、コンが何より畏れる者の声
「あ・・・・・・・」
まるで弾かれるように身体を起こして、コンは声のした方を見た
男が1人、立っている
その向こうの庭に白い花が咲いているのが見えた
時間が止まったかのような部屋
物音が、ここには聞こえてこない
彼がこちらへ歩いてくる音以外は

「黒崎サンは、今お仕事中みたいですねぇ」
スイ、と
コンの前にしゃがみこみ、彼は言った
本能が告げる
彼は不安定な存在である己を支配する者だと
ビリ、と
彼の力の影響でか、しびれが身体を縦に走っていった
「・・・・っ」
視界に映る、笑み
目は目深にかぶった帽子で見えない
意地悪くつりあがった唇が、笑みの形を作っている
悪い夢でも見ているかのような感覚
奴の手がのびてくる
逃げなくては
奴に触れられると消滅する
壊れる
魂を、砕かれる
そう思って、あとずさった
うまく身体が動かなかったけれど、伸びた手が頬に触れた瞬間 パシィ、と
はっとするような音が聞こえた
無意識に、振払った彼の手
目を逸らすことのできない彼の顔が、もう一度笑った

「おや、随分嫌うんですねぇ」

陽気ともとれる声で奴は言い、ばさばさの髪の下 今度は冷たく笑った
恐い、恐い、恐い男
この身体と魂を「処分」できる男
「こっちに来るな・・・」
絞り出した声は、声にならなかった
掠れたみたいに空気だけが漏れる
「何・・・する気・・・・・・だっ」
彼はまだ何も言ってはいなかったけれど、何故だかコンには確信があった
こいつは自分を処分しようとしている
消そうとしている、壊そうとしている
そう思ったから震えが止まらなかった
一護のいないこの時に、たった1人この者の前に立たされては
どうしようもない
逃げる術も、生きる術もない

「いやだ・・・処分しないで・・・っ」

クスクスと、喜助の口から声がこぼれた
「可愛いことを言う」
暇を持て余していた午後
そういえば一護とルキアはどうしてるかな、と寄った現世でコンを見つけた
ああ、あれはたしか不良品だったはず
不良品は回収しようかな、なんていって連れて帰った
ただの気紛れに

「・・・くるなっ」

ぱしっ、と
伸ばした手を払われて、喜助は意地の悪い声を作った
「痛くはないですよ、一瞬で眠れる」
その気もないのに言ってみると、相手の顔はますます蒼白になった
「いや・・・・っ」
一護の身体に入っているから いつもの彼の印象と異なる様子は面白かった
(こういうのも、なかなか)
不敵、勝ち気にまっすぐに、
ためらわない一護と違って、ここにいる者は臆病にも震えている
絶対支配者を前に、存在するだけで精一杯とでもいうように
「そんなに嫌わなくてもねぇ」
すい、
急に間合いを縮められ、それではじめて喜助の目が見えた
無機質な色が、彼の思考を読ませない
「ひ・・・・っ」
がくがく、と
震え出して、コンはその目を見上げ咽を震わせた
言葉にならない恐怖みたいなものが、身体中を支配している
どうしてこんな時に、一護もルキアもいないんだろう
二人がいたら、けしてこんな風に「処分する」なんて言わせないのに
きっと守ってくれるのに
「処分なんて一瞬ですよ
 この杖でココをつつくだけ」
「!!!!」
こつ、と
額に人さし指で触れられ、身体全体に電気みたいなものが走った
生きているという気がしない
震える咽から、必死で声を絞り出した
「い・・・いやだ・・・・っ、何でもする・・・からっ」

ふぅん、と
その時彼の目がきらりと、光ったのを見た
「何でも、ねぇ」
その声は、高いわけでも低いわけでもなく淡々と
なのにこんなにも、身体をしびれさせる
どうしようもなかった
コンは絶対に、喜助にはかなわない
どうしようもなく、
ただ彼を見上げるしかできなかった
恐怖に涙のたまった目で

夏の夕方
下の方から涼しい風が入ってくる
畳にはいつくばるようにして、コンは言われたとおり、喜助の足下に膝を折った
「上手にできたら、今日は見逃してあげましょうか」
震える手で、壁にもたれてこちらを見下ろす喜助の 冷めた分身を手に取った
初めて触れる
こんな、他人のものに
そして、命令されたことは、どうやっていいのかもわからないような
生まれてたいして間もないコンには 全く経験のないことだった
これをしゃぶって、イカせろなんて

「ふ・・・・、んぅ・・・」
ぴちゃ、と
淫らな水音だけが耳についた
息が上がる
固く、熱くなるものを口に含んで、言われるがまま舌でなめ上げ
何度も何度も、咽の奥をそれで突かれた
「ぐ・・・っ、げほっ」
「まぁ、初めてならこんなものですかね
 しかしこれは一から教えてあげないと使えないですねぇ」
「んぐ・・っ」
ゆるゆると、だ液の伝う喉元を震わせて
自分のものを口に含んでいるコンを見下ろし、喜助は苦笑した
今日はいいものを見つけた
怯えて、言われるがままに したこともないような奉仕をして
震えながら、必死に自分をいかせようとしているその姿は、何かいい様のない高揚感を覚えさせる
(こういうのは、ひさしぶりですねぇ)
てんで使い物にならないような舌使いも
どうしていいのかわからず、言われるがままに同じことをくり返すのも
目に涙をためて、それでも奉仕をやめないのも
「そそるねぇ・・・」
その、明るい色の短い髪を掴んだ
「ん・・う・・・」
涙で濡れた目が見上げてくる
ああ、たまにはこういうのもいいなぁなんて
思って喜助は微笑した
「全部こぼさず飲めたら許してあげましょうか」
「ん・・ぐっ」
コンの舌使いでは いつまでたってもいけないだろう、と
先程から何度もくり返して泣かせたように
乱暴に頭を掴んで、その震える咽を突き上げた
「ぐ・・・っ」
苦し気にうめく様子を見下ろしながら、
ぼろぼろとこぼれる涙を見下ろしながら、
無理矢理に自分を高みへともっていき、そうして
「うぐ・・・、!????」
その口内に 白濁した雄を吐き出した
ドクン、
熱が、その咽に注がれる
一瞬、何が起こったのかわからぬ様子で目を見開いて
コンはその後 喜助の予想通り、
異物を受け入れられず 畳に腕をついてそれを吐き出した
「げほ・・・っ、か・・・はっ」
ぽたぽたと、涙とだ液と白濁が畳を汚す
それを愉快そうに見下ろし、支配者は告げた
「ダメだねぇ、コン
 言ったとこをちゃんとしないと、ほんとうに処分しますよ?」

咽の痛みで、声は出なかった
ただ、ひどく乱暴に引き倒され、汚れた顔を畳に押し付けられたのにうめき声が口から漏れた
「・・・っ」
涙で曇って 目はもう何も映さない
あるのは恐怖だけ
「あんなこともできないんじゃあ、このまま見逃してあげるわけにはいかないですよ」
この声の主に対する、恐怖だけ
「痛いのを覚悟してもらいましょうか」
「ひ・・・・っ」
しびれて、半ば感覚のなくなっていた下半身に 急に熱が戻ってきた
触れられて、ひきつった音が咽から漏れる
もうわけがわからない
何をされるのか、何をしたらいいのか
彼が何を求めているのか
「あんまり虐めちゃ可哀想だから、一回くらいはイカせてあげましょうかね」
すい、と
触れられ、握りこまれ、
中心が熱を持ち痛むのを、コンは感じた
動揺に似たものが脳裏を走っていく
どうしたらいいのかわからない
こんなに恐いのに、意識がフラフラと定まらなくなる
「おとなしくなりましたねぇ
 そんなに気持ちイイですか?」
その言葉と同時に、ぐ、と腰のあたりに重みがかかった
「ふ・・・・・ぅ」
わけもわからず、もたらされる熱に身を浸して
身体を蝕む恐怖と、与えられている快感に似たものの区別がつかなくなって よくわからなくなって
思考が途切れかけていたコンに、その衝撃は突然に与えられた
濡れることを知らない秘部
そこに異物があたり、続いて頭の芯が砕けそうな痛みが襲った
悲鳴も、上げられなかった

みし、と
まるでそんな音がするかのように、閉じられた乾いた身体
それを無理矢理にこじ開け、挿入し、喜助は一気に奥まで貫いた
「ひ・・ぎ・・・・・・っ」
身体の下、さっきまで生温い快感に身を浸していたコンは、声にならぬ声でうめいている
呼吸もできぬ程の、痛みに震えている
「はっ・・・・あ、あ・・・っふ」
ぽたぽたと、涙が畳に落ちた
「大丈夫、ちゃんとキミもイカせてあげるから」
多分、もう聞こえてないだろう
ただ目の前を凝視するよう見開かれた目は、何も見てはいないだろう
喘ぐ口からは、だ液と精液が流れ咽を伝い 彼の身体を汚している
「なかなか、そういう姿もそそりますよ」
長い手足、発展途上の身体
比べて中身のなんと、幼いことか
なんと、可愛らしいことか
自分に絶対服従の できそこないの存在
「さて、そろそろイキますかね」
ぐ、と
熱い奥を突き上げたら、身体の下 コンが悲鳴に似た声を上げた
心地よい
暇を持て余した午後
今日はいいものを見つけた、とほくそえみ連れて帰った
本当に気紛れに
そして気の向くままに扱う
まるでモノみたいに

「今日は特別にアタシのスーパーテクニックでいかせてあげましょうね」
君みたいな子供にはもったいないくらいの技ですよ、なんて
いいながら その熱を持たされたまま解放できなかったものを 手の中でしごき上げた
「ひぁ・・・っ、あぁぁっ、ひぃ・・・・・っ」
同時に突き上げると、まるで壊れたかのように
ガクガクと身体を震わせて コンは苦痛とも快楽ともつかない声を上げ続けた
満足気に、喜助は笑う
そうしてやがて、コンの解放をその手で誘い 同時に自分もその中へと果てた
熱だけが、二人の身体に強く残った

夏の夕方
下から吹く風が風鈴をならし 庭に咲く夕化粧の花を揺らした
目を閉じて横たわるコンの傍ら
満足気にその白い花を眺め、喜助は目を閉じた
いいものを見つけた
この可愛い不良品を、これからどうしてくれようか


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