18. 第3期 「毎日を楽しんで生きてくれ〜1月〜」


12月25日
おれが主人の冨樫くんにはじめて会った日
冨樫君はおれに10個のプレゼントをくれた
今日はクリスマスで、部屋がキラキラに飾られていた
外のツリーもいっぱい飾りがついていた
冨樫くんは寒いのが苦手と言っていたのに、20分もツリーを見てた
俺も、ツリーの飾りを数えた
200個、星は100個、雪の結晶が5個、サンタが1個、プレゼントの箱が30個
その他もいっぱい、赤とか金とか白とか銀とか青とか黄色とか
俺はクリスマスは始めてで、こんなに楽しいのも初めてだった

12月26日
冨樫くんとツリーの片付けをした
飾りを200個外したのの、1つだけ冨樫くんが残しておくと言った
俺も真似して1つだけもらった
(日記帳に青い星が貼り付けてある)
冨樫くんは机の引き出しの、一番上に黄色の星を入れた
冨樫くんの引き出しには何が入ってるんだろう
見せてと言ったら見せてくれるかしら
押入れには、何が入ってるんだろう
今度そっと見てみようと思った
きっと素敵なものが入ってると思うから

12月27日
冨樫くんが仕事なので、一緒に連れていってもらった
茶色のビルの4階、そこの壁の白い部屋
女の子が着物を着て写真を撮られていたのが楽しそうだった
冨樫くんはそれを見た後で、会議
俺も冨樫くんの隣で会議
よくわからなかったから、途中から外の木の葉っぱを数えていた
24枚しかなかった、冬だから
その後、忘年会をした
おれは食べられないけど、鍋がぐつぐつしてて美味しそうだった
冨樫くんはお酒を少し飲んで、それから俺にお酒の作り方を教えてくれた
冨樫くんがいつかお酒を作ってるところに見学に行こうと言ったから俺はすごく嬉しかった

12月28日
冨樫くんは今日は家でお仕事なので、俺はアパートの周りを散歩した
冬だから他の草は枯れてるのに、日向に1つだけ花が咲いていた
冨樫くんに見せようと思って外から冨樫くんを呼んだ
4回呼んだら窓から冨樫くんが顔を出したから、俺は花を見せた
冨樫くんは、すぐに下りてきて写真を撮ってくれた
現像したらくれると言ったから楽しみ
(写真を貼るのであろう空白)
明日も花が咲いてるか見にこようと思った

12月29日
冨樫くんとホームセンターに行った
掃除道具を買った
大掃除が始まるからと言っていたので大掃除は楽しそうだと思った
あと鏡餅を1個買った
正月気分と言って冨樫くんが笑ったので、おれは正月が楽しみになった
帰ってきたら年賀状を書いた
冨樫くんは10枚、俺は1枚書いた
書いたことがないから上手くできなかったけど絵を描いて色を塗った
冨樫くんが見せてくれなかったから、俺も冨樫くんに見せてあげなかった
早く正月になったらいいのに
(年賀状を貼るのであろう空白)

12月30日
本当はスーパーに食料の買出しに行くはずだったのに、冨樫くんが仕事になったから行けなかった
俺も連れていってもらって、会議のときは、外でやきいも屋さんを見てた
子供が1人買って、大人が2人買ったのを見てた
あんまり売れないから可哀想だと思う
売ってるおじいさんは寒そう
会議が終った冨樫くんは俺を探しに来た
そしてやきいも屋さんを見て10個も買ってくれた
そしてまた会議に戻っていった
やきいも屋さんは売れたので嬉しそうに帰っていって、おれもとても嬉しかった
冨樫くんはとても優しいと思う
(やきいもらしき絵が描かれている)

12月31日
朝9時に大掃除が始まった
おれはお風呂と窓の係、冨樫くんは台所と畳の係
昼は押入れの整理をした
雑誌を10冊捨てて、大きなダンボール1個も捨てた
中身は古くなった服と使わなくなったものだと冨樫君が言っていた
残ったダンボールの中にてるてる坊主があったからおれは、今度雨が降ったら使おうと思った
その後、食料の買出しに行った
そして散歩をした
向こうの駅までの桜は30本あって、春は空がピンクになるんだと冨樫くんは教えてくれた
早く見たいと思った
冨樫くんは春になったら連れてきてくれると思うからとても楽しみ

1月1日
夜中に初詣に行った
夜なのにみんな寝ないで来てて、人がいっぱいいた
おみくじをしたら、おれが大吉で冨樫くんが吉だったからおれの勝ち
木の枝に結んで帰ってきた
夜明けを見に山に登る人もいると冨樫くんが言っていた
冨樫くんは寒いから嫌だって言っていたので来年も行かないと思う
おれが行きたいと言ったら連れていってくれるかしら?
寒いからやっぱり嫌かな
昼になっても年賀状は来なかった
出すのが遅かったからと冨樫くんが言ったから明日は来るかもしれない
早く来てほしい

1月2日
デパートの屋上でもちつき大会があったから連れていってもらった
ちいさい子がいっぱいいて、大人がもちつきした後 子供が小さく丸めてきなこをつけた
おれも冨樫くんともちつきをやった
杵が重くてびっくりした
冨樫くんの手を叩かないかヒヤヒヤしたけど、冨樫くんは避けるのが上手かった
おれは食べられないので冨樫くんが2つ食べた
おいしいと言っていたので またもちつきがしたいと思った
(もちらしき絵が描かれている)
今日も年賀状が届かなかったから、明日郵便屋さんにもらいに行こうと思った

1月3日
河川敷で凧揚げ大会をやっていた
おれは凧を持ってないから、冨樫くんと二人で作った
おれのは竹が折れたから冨樫くんのに おれが絵を描いた
絵はおれと冨樫くんの顔にした
おれの顔を先に描いたから冨樫くんの方が小さくなったけど冨樫くんは許してくれた
凧揚げは走らないとダメだからおれが走る係
冨樫くんはうしろで持つ係
3回失敗したけど、ちゃんと飛ばせた
でも走るのをやめたらすぐに落ちるから おれは何回も走って大変だった

1月4日
昨日 郵便屋さんに年賀状をもらいに行くのを忘れたから今日行くことにした
買出しの帰りに冨樫くんに言ったら、配る人が持ってるから郵便局にはないと言われてがっかりした
冨樫くんは仕事の人から何枚か来てるから平気そう
おれは1枚も来ないから早く冨樫くんがくれたのが見たくてたまらないのに
ポストを見張ることにしたら、冨樫くんがつきあってくれた
10分で冨樫くんは寒いっていってリタイアしたけど
おれは晩御飯までねばった
でも来なかった
冨樫くんに文句を言うと、来年はもっと早くに出そうと言った
もっと早く出せばよかった

1月5日
冨樫くんに豆缶を買ってもらった
冨樫くんはお皿を2枚買ってた
仕事の人でお皿が好きな人がいるからあげると言ってた
骨董市はおじいさんばっかり
おれは冨樫くんに買ってもらった豆缶を開けて水をやった
そしたら芽が出てくるはず
早く芽が出て花が咲いたらいいのに
部屋の中で花が咲いたら素敵
咲いたら一番に冨樫くんに見せてあげようと思った


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