悪戯 (ハリー×ドラコ)


あいつはいつも、偉そうなことばかり言ってる
本当はただの怖がりのくせに
エリート気取りでいたって、結局はただのお子様なのに

それで、ちょっとだけ虐めてやろうと思った
あの可愛い顔で泣き出すのを見てみたい、なんて考えた

暗い廊下を、小さな灯りだけでドラコは歩いていた
図書館からの帰り、この廊下は近道だけど灯りが少しもない
足早に、早く通り過ぎようと歩いていく
すると、突然
突然目の前に、今までに見たこともないような大きな獣が現れた
「!???」
ガシャン、と
ランプが手から落ちて転がっていく
狼に似た獣
なんなんだろう、この学校で飼っている魔物だろうか
いや、それよりも・・・・

「うわっっ」
今にも襲ってきそうな獣に対し、ドラコは腰がぬけたのかストンとその場に座り込み動けないでいた
(逃げないと・・・・)
わかっていても動けない
そうだ魔法で、
そう思った瞬間 キラリ、と
閃光のようなものが走り、一瞬で獣はいなくなった

「腰でもぬけた?」
「・・・・・・・」
見上げるとそこにはハリーの意地悪気な顔があった
途端に悟る
こいつの仕業か
つまらないことをする
あんなもので人をおどかして何が楽しいんだか
「あれ?
 あんまり怖がってないな、つまらないの」
「・・・・・悪趣味だね、」
言い捨てて、立ち上がろうとした
あの一瞬は本当に驚いたけど、ネタがわかってしまえば平気だった
そんなことよりも、ハリーと顔を合わせていることの方が不快だ
ハリーのことを、決して好きにはなれない
自分の中の何かが反発して、何がどうということもないのに毛嫌いしてしまう
それは自分より優れている者を認めたくないから
わかっているから、余計に嫌だ
だから一刻も早く、ここから去りたい

「つまんないの、泣く顔がみたかったのに」
「おあいにく、
 おまえにつきあってる程 僕は暇じゃないから」
落ちたランプを拾おうと、身をかがめた
と、
突然身体にありえない程の重力がかかる
「うぁっっ?!」
パンっと、廊下に押しつけ倒された
空気の重さで、
重い何かが背中にのしかかるように

「じゃ別の方法で泣かせてあげるよ」
コツン、と靴音がして、目の前にハリーの靴が見えた
グィ、と肩を捕まれ仰向かせられる
「何する気だ・・・・っっ」
睨み付けると、ハリーはとても、とても意地悪気に笑った
「えっちなこと、かな?」

スルリ、と服の下に手を入れられ、冷たいその感触に身震いした
その場所をまさぐるように探り、ものをつかむと手の中に握る
「!!!!」
そうして、
それを片手でしごきながらハリーはドラコの顔を見下ろした
「やめろ・・・・・」
声が震える
何を考えているのかわからなくて
そうして同時に嫌悪感が身体中をかけぬける
「いやだ・・・・放せ・・・・っっ」
ハリーの手の動きにあわせてビクビク、と身体が反応する
かろうじて、声をあげないようにしながら
じわじわと攻めよる快感に耐えながら
「やめろ・・・・っっ」
息遣いはだんだんと荒くなっていった
こんなことをされて、
しかも大嫌いな奴に、
屈辱で頭がいっぱいなのに、
それなのに身体は勝手に反応するのだ
「やめ・・・・・・」
「そんなに言うならやめてあげようかな」
突然、手が放された
「う・・・・・」
愛撫から解放された身体
中途半端に快感を与えられて、
それは快感をもとめてそそり立っていた
「こんなに立ってるくせに、やめろだって
 自分で言ったんだから、いけなくても我慢しなよ」
なんて意地悪な声
そうしてハリーは眼鏡の奥で少し笑った
それから、ドラコの上におおいかぶさるようにするとドラコの足をかかえて上げた
「や・・・・やめ・・・・・」
ドクン、
何をされるのか、想像がついた
それは、屈辱以外の何ものでもなかった
「いやだ・・・やめろっっ」
叫び声が廊下に響く
「だめだよ
 大声出して 誰かきたらどーすんのさ?」
その口をハリーの手でふさがれて、
まるでからかうようなおどけた口調でハリーは笑った
「やったことあるんだろ?
だったら平気だよね」
瞬間、身体中に熱い何かが駆け抜けた
彼の大好きな人
あの人となら、こんな不快な想いはなかったのに
そうして、
今 あの人以外に汚されようとしている
こんな、
こんな、大嫌いな奴に
「うぅぅ・・・・・」
もがいても、魔法のせいで動けなかった
どうしようもなくて、声も口をふさがれて出せなくて
「入れるよ・・・・」
ニヤリ、と
彼が笑った瞬間、あの場所に
まだ何の準備もできていない、固く閉ざされたあの場所に無理矢理、
無理矢理 異物が入ってきた
「んぅぅうううっっっ」
容赦なく奥へと入れられるものに、身体が拒絶を繰り返す
痛み、
それだけがドラコを支配した
「んっっ・・・・んぅううっっっっ」
乾いた入り口は、異物の侵入を拒み、それでも力づくで押し入れられるものは内壁をこすり奥を突き上げる
ギリギリと
ドラコは唇をかみしめて痛みに耐えた
それしか、彼にはできなかった
やがて、侵入がとまる
「・・・・・ちゃんと入るんだ
 あの人とやるのに比べたら痛くないだろ?」
言われて ただハリーを睨み付けた
くらべること自体が間違っている
大好きな人に抱かれるのと、
大嫌いな奴に、こんな風に犯されるのと
「動くよ」
ギッギッ、と
内壁がまた擦られる
「うっっうぁっっっ」
痛い
痛くてたまらない
快感を与える愛撫があるわけでなく、
ただ自分の欲求のままに 抜き差しを繰り返され
そうして、やがて自分だけが果てる
ハリーはドラコの中に 自分の熱い液をぶちまけた

「う・・・・・」
「気持ちよかったよ、僕は
 君はいってないから良くなかったかもね」
立ち上がり、ハリーはクス、と笑っていった
「じゃあ僕は見つからないうちに寮に戻るから
 君も先生に見つからないよう帰るんだね」
カツカツと靴音が遠ざかっていく
身体を押さえ付けていた圧力は消えたが、
だが、身体の痛みが起き上がることを許さなかった
「うぅ・・・」
痛い
あんな奴に好き勝手にされたこと
そして、
あの人以外に触れられたこと
中途半端に高められた身体は、その与えられた痛みによって急激に冷めていた
そして、こらえきれない涙が流れた
許さない、
あんな顔で、笑ってこんなことをする奴
絶対に許さない

スタスタと廊下を歩きながらハリーは満足気に笑った
(可愛い顔して泣いちゃって)
エリートぶって生意気な彼が気にさわる
だからこそ、ああいうことをして虐めてやりたいと思ってしまう
苦痛に歪んだドラコの顔を思い浮かべながら
ハリーは自室へと戻っていった
悪戯の結果に、満足して


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