最近、セブルスは7年生ととても仲がいい
昨日なんかこのオレに向かってガキだ、なんて言いやがった
不愉快だ
とても不愉快で、すました顔で年上の輪の中にいるあいつが気に入らない

「ようするに、セブルスは年上が好みなんだよ」
「おまえがあんまりしつこいからじゃねーの?」
「いいじゃないか、本当に君はガキなんだから」
「いいかげんあんな奴の尻追い掛けるのやめれば?」
親友達のありがたい意見を総合して、結論が出た

「ようするに、オレが年くえばいいんだろ?」

加齢薬の作り方はどうだっけ
必要な材料を混ぜ合わせて、出来上がった緑色の液体を飲み干した
すぐに効果があらわれる
我ながら、いい出来だな
これで、最近生意気なアイツにお仕置きしてやる

セブルスは廊下を一人で歩いていた
図書館のしまるぎりぎりまで調べものをして、今はその帰り
今日は朝からジェームズの姿が見えず、勉強に集中できた
奴は風邪でもひいたのだろうか
一日姿が見えないなんてめったにないことなのに、
そしてそのおかげで今日は心穏やかにすごせた
(・・・どうせ明日になったらまた現れるんだろうけど・・・)
心の中でつぶやいて、溜め息を吐く
何かちょっとだけ物足りない
それに気付いて、セブルスはブンブンと頭を振った
どうかしてる、
あんな奴が毎日毎日ウロウロして迷惑なのに
いなくなったらせいせいするのに、
何事もなく終わろうとする一日を物足りないと感じるなんて

「あー、君」

その時、背後で声がして、振り返った
知らない男が立っている
黒い髪の、ちょっとだけあいつを思わせるような男
「・・・・何か?」
誰だろう
先生じゃなさそうだし、学校に入れるということは関係者か校長の客か
こんなところで何をしているのだろう
「君ここの生徒だね?
 私は魔法省から視察に来ている者でね
 ちょっと学校を案内してもらえないかな?」
男は落ち着いた声で言い、にこりと笑った
そのひとなつっこい笑顔にドキ、とする
「は・・・はい」
ジェームズが大人になったらこんな感じなのだろうか
背が高くて、手が大きくて、髪がちょっとくしゃくしゃで
(・・・・・似てる・・・・・・・・・)
彼の言うとおりに教室を案内しながらセブルスはチラチラと男の顔を盗み見した
いくつくらいなのだろう
ここの卒業生なのだろうか
見るたびにドキドキした
それで気づかなかった
誰もいない教室に入った時、彼が魔法で決界をはったのに

「セブルス?」
「はい」
「私の顔に何かついている?」
「え・・・・・?!」

にこり、と男が笑った
クセのない笑顔だったが、それでもセブルスは真っ赤になった
「いえ・・・・あの・・・・・」
自分でも無意識のうちに男の顔を見つめていて、
そのことに気づかれてしまった
それが恥ずかしくて、セブルスはうつむいた
「私が気に入った?」
その言葉に、思わず顔を上げた
思いがけない言葉
「え・・・・」
「そんなに見るから、誘ってるのかと思って」
にやり、
今度は人の悪い笑みが浮かんだ
また、奴に似てると思った
「誘う・・・・・?」
「そうだよ、君があんまり私を見るから
 こういう風にされたいのかと思って」
ふ・・・・、と
ふいに唇をふさがれた
「んっ」
舌が入り込んできて、中をかきまわしていく
クラクラした
何がどうなって、知らない男にキスされているのかわからなかった
「・・・んぅっ」
解放された時には息が上がって、セブルスは頬を火照らせていた
「な・・・何を・・・・・」
じり・・・とあとずさる
だが、腕を強くつかまれた
「誘ったのは君だろう?」
「え・・・・・・」
「だからわざわざこんな誰もいない教室に来たんだけど?」
「・・・・・・・・・・!!!」
次の瞬間には、強く腕を引かれ 男の長い腕の中におさまっていた
「あ・・・・・あのっ」
もがいてみるが、腕は強くて抜けだせない
ますます真っ赤になって、セブルスは戸惑った
冗談でいっているのだろうか
こんな今日会ったばかりの大人の男が、こんなことをするなんて
そりゃ確かに、ちょっと格好いいと思って見ていたけど
きっとジェームズが大人になったらこんな感じだと思って 無意識に目がいっていたけれど
「あのっ」
誘っていただなんて、
「逃げられないよ、セブルス」
そのまま抱き上げられ、教壇の上に寝かされた
「ちょ・・・・っ」
身を起こそうとしても、強い力で押さえ付けられる
そして、男はローブの中にスルリと手を入れ中をまさぐった
ゾクリ、と背筋を何かがかけぬけていく
「ちょっ、やめ・・・・・・・・・・っ」
今度は本気で逃げたいと思った
だけど、無理だった
肩をおさえつけられ、ローブをはぎとられた
シュルリとネクタイがはずされる
ボタンが2.3飛び、上着の前がはだけられた
「な・・・・・何を・・・・・・」
「何って? 君が期待していたことだよ?」
男がくちづける
突起に唇があたって、それから生暖かい舌がそれを転がすようにした
「やっ」
一瞬で、恐怖が身体を支配した
嫌だ
この男は本気なんだ
ここから逃げなくては
「いやだ・・・・・・っ」
力いっぱいもがいてみた
だが、男の身体は大きくてセブルスの力ではどうにもならない
「い・・・・いやだ・・・・・」
ガクガクと震えたその身体に舌を這わせながら男はまた笑った
「自分で誘ったくせに」
「誘ってなんかないっ」
ただ見ていただけだ
ジェームズに似ていたから
けしてお前を見てたんじゃない
「違うといいながら、身体はこんなに反応しているけど?」
ゾクリ、
その部分に触れられて、背筋が氷った
「い・・・・・いや・・・・・触るなっ」
必死で足をバタつかせた
だがそれをいとも簡単におさえつけられて、そのまま足を上げさせられる
「こういうポーズがお好みか?」
恥ずかしい格好で、手でそれを弄ばれガクガクとセブルスは震えた
「あ・・・・あ・・・・・・・・・・っ」
必死で声を殺しても、漏れてしまう
「い・・・・・・いやだ・・・・・・・・」
喘ぎに似た音しか出ない
「いやだ・・・・・・・・・・・・・っ」
荒い息とともに吐き出して、セブルスは必死で抵抗した
嫌だ
こんな誰だかわからないような奴にこんなことをされるのは
こんな風に、からかい半分でされるのは
にやにや笑って、意地悪に
遊びみたいに弄られるのは
「おや、だいぶいいみたいだな?」
「あぅっ」
カリ、と先端をこすられて背が反り声が上がった
足ががくがく震えている
「あ・・・あふっ」
敏感な部分だけを何度も何度も繰り返し手の中でいじられて、
セブルはもう手足に力が入らなかった
それでも、
この行為を拒否する言葉だけ
力なく首を横にふりながら繰り返した
「や・・・・・・いや・・・・」
意識が朦朧としてくる
こんなのでいくのは嫌だ
あいつならこんな風にはしないのに
キスをして、好きだとかいいながら、触れて、また何度もキスをして
こんな笑いながら、物を扱うようにはしないのに

「そろそろいっていいよ? セブルス」
「や・・・・あっ、ぁぁぁぁぁぁっっ」

男の手がまるでセブルスの全てを知っているかのようにまさぐり弄び
セブルスは咽を震わせて男の手の中に果てた
片腕に抱かれて、右手だけでいかされた
いい様のない痛みが、セブルスを襲う
頭がクラクラする
こんなことになるなんて思わなかった
今すぐ消えたい
今すぐ、ここから逃げたい
(ジェ・・・・・)
助けを、求めそうになった
無意識に、その名を呼びそうになった
だが、瞬間、両足を大きく開けさせられて意識が一瞬ではっきりした
「いや・・・・っ」
もがいても無駄だった
そのまま奥へと彼の指がはいってくる感覚に、吐きそうになった
「いやだっ、いやっ」
叫んだのと、指が奥へと入り込んだのは同時
「あ・・・・・あぅ・・・・・っ」
中で激しく動くそれに、ぞわぞわと何かが身体の中でうずいた
気分が悪い
圧迫感に、目眩がする
嫌だ
知らない男が、身体を犯そうとしている
「い・・・・いや・・・・・・」
(ジェームズ・・・・・)
男の顔を見た
ジェームズに似ていると思った
でも、
でも、
「い・・・・・・・いや・・・・・・・・・いやっ」
奥でざわざわとうごくそれを感じ、セブルスは震える声で呼んだ
「ジェ・・・・・」
声がうまく出なかった
気分が悪い
身体が気持ち悪い
こんな風に、犯されるなんて思ってもみなかった
こんなことになるなんて
「ジェームズ・・・・・・」
呼んだ途端、涙が溢れた
泣き出したら、止まらなかった
「ジェ・・・・・・」
一瞬、男が驚いたような顔をしたが そんなことには気づかなかった
助けて、ここから
この男から
どうでもいい時はいつもいつも側にいるくせに
どうしてこんな時にいないんだ
知らない男にこんなことをされているのに
お前に似てるからって、
ちょっとドキドキしただけなのに
「ジェ・・・・・・・・・・・」
お前以外の奴が、触ってるのに
助けて、
助けて、
お前以外の奴に、こんなことをされるなんて嫌だ

気がつくと圧迫感がなくなっていた
あの吐き気も消え、妙な眠気がセブルスを包んでいる
目をあけていられなくて、セブルスは目をとじた
ふわり、
あたたかいものが唇に触れて、安心する
ああ、いつものキスだ
ジェームズがそこにいる
「ちょっとやりすぎた? ごめんな、セブルス」
声を聞いた気がした
だがすぐに、眠りに落ちて何もわからなくなった

「それで? そのまま何もなかったかのように部屋に置いてきたの?」
「うん」
「あいつ絶対根に持つぞ」
「大丈夫だって、魔法かけといたから全部夢だと思ってくれるよ」
「それはそれで可哀想だね・・・・同情するよセブルスに」

親友に今夜のお仕置きの報告をしながら、ジェームズは笑った
薬の効き目はもう切れたらしく元の姿に戻っている
「これであいつも年上がいいなんて思わなくなくなるだろ
 オレ達はゆっくり一緒に年とってくんだから、年上好みなんかになられても困るんだよな」
にや、と笑ってジェームズはいった
「でもまぁ、時々ならこの薬で相手してやってもいいけどな」



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