その日は、魔法薬の実験があった
劇薬といわれるもの同士を混ぜ合わせ、新しい薬を作り出す
作業は、いつものように班に分かれて行われたが、一つ一つの行程をスネイプの厳しい監視の元行わなければならない程の危険なものだった

「全班、鍋の中が紫色になっているな
 それを確認したら、先程配った葉をきざみ、C液を加えるように」

昔、この実験で大怪我をした生徒がいたとかで、皆真剣な顔で鍋をのぞく
「紫だよな?」
「うん、紫だ」
「じゃあ、この葉を入れましょう」
ハリーの班はいつもの3人とネビルである
鍋をかきまぜながらパラパラと黄色の葉が入れられた
「C液は葉が完全に鍋の液に浸かったら入れるように
 慎重に、注意深くやるように」
カツカツと、すぐ横をスネイプが通り過ぎた
「入れるよ」
おそるおそるネビルがC液の瓶を持ち上げる
鍋の上に持ってきて、そろり、とそれをかたむけた
その時である
「そこっっ、何をしている!」
突然、スネイプの割れるような怒声が響き
それをちょうど真隣で聞くはめになったネビルは、
ビクリ、と
あまりの驚きにビンごと鍋の中に落とした

「!??」

ぶわっっ、と
突然鍋から炎が上がった
「うわっっ」
「な・・・!??」
鍋に瓶が落ちた勢いで、中の液があたりに飛び散り、
さらには大量にまざりすぎた紫の液とC液が 間違った変化を起こして引火した
「はなれろっっ」
炎は大きくなり、天井まで燃え上がる勢いで
教室は突然の事故に騒然とした
「離れなさい」
厳しい目をしたスネイプがパサリ、とマントをその鍋にかける
そして何かの呪文を唱えた
それで、火は消えたようだった
「・・・・・・・・・・・ここに近付くんじゃない
 怪我人は医務室へ行け」
言うとスネイプは辺りでザワザワと様子を見ている生徒達を振り返った
「自分達の鍋から離れるな
 こうなりたいのか」
それで皆慌てて自分の席へと戻る
怯えて泣いているネビルにつきそってハリーが教室を出ていくのを、
スネイプはチラと横目で見た
「お前達は片付けだ
 それからグリフィンドールから80点減点の上、この班は追試」

ネビルの怪我は軽傷だった
驚いたはずみで後ろに飛び退き、勢いあまって転んだ擦り傷程度で、後は目立った傷などない
酷いのはハリーだった
ネビルの隣で鍋を支かきまぜていたから、飛び散った液と炎とをまともに腕に喰らっていた
「ごめんよ・・・ハリー」
ぐすぐすと泣いているネビルに苦笑してハリーはいう
「いいよ、たいしたことないし」
だが、痛みは相当のもので、
マダムポンフリーも、いい顔をしなかった
「処置は終わりましたが、当分右腕は使えません
 入院の必要はありませんが、激しい運動は控えるように
 しばらくしたら熱が出るかもしれません
 この薬を飲んでも辛いようでしたら、ここへいらっしゃい」
それは、思ったより不自由だ、等と
考えながらハリーは医務室を出た
もらった薬をポケットにつっこんで腕の包帯を見る
「しばらくクィディッチもおあずけか・・・」
そうして、泣き止まないネビルをなだめつつ、部屋へと戻った

その夜、ハリーは熱を出した
薬を飲んでも楽にはならない
かといって、医務室で一晩すごすのも嫌だった
外で涼しい風にでもあたれば少しはましになるだろうか、と
フラリと部屋を出た
そして、そこでスネイプに会った

「・・・・・何してるんですか?」
「それはこちらのセリフだ」
スネイプは、眉間にしわを寄せ、ハリーの腕の包帯へ目を落とした
「ひどいようだな
 注意が足りないからそういうことになるんだ」
言って彼はハリーを見下ろす
「熱はあるのか
 医務室へ、行く途中か?」
「・・・・・・いえ、
 僕あそこのベッド嫌いなんで・・・」
ちょっと風に当たりに行くだけです、と
答えたハリーにスネイプは呆れたような、怒ったような顔をした
「熱がある者がフラフラ歩き回るな
 医務室に行かないなら部屋へ戻るがいい」
「・・・・・・寝てられないくらい痛いんです」
「・・・・・・・・・・・・・」
スネイプはハリーを見た
それから一つ息を吐いて言った
「では、私の部屋へ来なさい
 元々は、私の監督不注意でもある・・・・今晩くらいは面倒みてやる」

スネイプの部屋のベッドに横になってハリーは少し意外な思いでいた
まさかこういう展開になるなんて思ってもみなかった
こうしてスネイプの方から近付いてきてくれるなら、怪我もたまにはいいかな、なんて思っているとスネイプの声が飛んできた
「さっさと目を閉じて寝ろ
 眠れないのなら、魔法でもかけてやる」
その言葉にハリーは笑う
「先生、せっかくだから膝枕してください
 そしたら僕、眠れる気がします」
「・・・・・・・・・調子に乗るな」
「でも、こうなったのは先生にも責任があるんでしょ?」
それでスネイプは言葉につまり、溜め息をつく
「お前は怪我をしている時くらい大人しくできんのか」
観念したようにベッドまでくるとそこへ腰をかけた
「お前が眠ったら下ろすからな」
もそもそと、ハリーはそのひざへ頭を乗せる
そうしてクスリ、と満足気に笑った
「どうぞ、ご自由に」
笑ってハリ−は、健在の腕をツ・・・とスネイプのローブの下へと潜り込ませた
「?!!」
ビク、とスネイプの肩が震え、目がきつくハリーを睨む
「何をしているっ」
「先生に、責任とってもらおーと思って」
さっきまでの苦しそうな様子はどこへ行ったのか
目に意地の悪い色を浮かべて、ハリーは言うと ローブの中をまさぐるようにして目当てのものを手に握った
「大丈夫、僕、激しい運動はダメだっていわれてるから
 先生のいく顔だけ見たら寝ます」
片手しか使えないけど充分だよね、と
ハリーに意地の悪い笑みが浮かぶ

怪我をしたのは利き腕の右手で、左手一本では少々不自由ではあったが それでもハリーは器用にも彼の膝に頭をのせたまま彼のものを手の中で弄んだ
荒く息を吐きながら スネイプは肩をふるわせ声を上げる
それを見ていると、熱と痛みはどこぞへ消えてしまったようないい気分になる
「やっぱ先生のこーゆう顔って欲情するな」
熱、下がったかもしれない、と
ハリーは手の中で熱を持ち頭をもたげてきたものをこする
指先できつくしごくと スネイプは何度も声を上げた
「・・・・やっぱり怪我なんかするものじゃないや
 最後までできないもんね」
ゾクゾクと、
高揚を感じながらハリーは笑う
そして、目をぎゅっと閉じて その敏感な部分への直接の刺激に耐えているスネイプを見上げた
「先生もそろそろ辛そうだから、いかせてあげるね」
それで、いつものようにその濡れて淫らに音をたてている場所を2.3度強くこすりつけスネイプの解放を誘う
「ひぁ・・・・・・・・・っっ」
スネイプの背が激しく反り、ハリーは手の中に、熱い液が放たれたのを感じた
「あ・・・・・・ぅ・・・・・・・・」
ガクガクと、スネイプの身体の震えを直接感じながらハリーは満足気に笑う
「僕、眠れそう」
さっき飲んだ薬が今頃きいてきたのか
今の行為で、気が満足したのか
ハリーは突然の眠気にかられつぶやく
そして、そのまま目を閉じて やがて眠りに落ちた
その様子をうつろな目で見下ろして
スネイプもドサリとベッドに倒れこんだ
もうどうでも良くなった
今は、このまま眠りたい
自分にも責任がある等といって、されるがままになっていたが
本当にそれだけなのか
それはただの言い訳で、もしかしたら自分はハリーにそういうことを許す心がどこかにあるのではないか
最中に何度も頭を過った疑問に似たものを、スネイプは思考の外へ追いやった
もう、今はどうでもいい
このまま眠りたい
このまま、ここで



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