言いなり日曜日 (尽×主)


朝、起こしにきてねと
前の晩 尽に「命令」されたは 携帯とCDと目覚ましのコラボレーションにより 朝8時に起きた
まだぼんやりした頭をふるふると振り、大きく伸びをする
今日は日曜日
賭に負けて、一日尽の言いなりになる日

(ふわ〜ん、眠いよぉ・・・)
両親は起きているのか、下では僅かに生活音がする
休みの日の尽は大抵 クラブの助っ人をしているかバイトをしているかで
は予定のない日は昼まで寝ている
そんな行動パターンが決まっている二人に 両親は朝から関与してきたりはしない
よって、二人が起きて行動を開始しているこの時間 2階はとても静かだった
(朝起こせって 尽の奴 私が寝坊なの知ってて〜・・・)
微妙に意地の悪い欲求に 心の中でぼやきながら は携帯片手に尽の部屋へと向かう
そっとドアを開けると、向こうを向いて眠っている尽の後ろ姿が見えた
珍しく、他人が部屋に入ったのに まだ眠っている
(疲れてるのかな?)
いつもは気配や物音に目を覚ますのに、と
その側へより、ベッドの端に腰掛けてみる
「尽」
そっと声をかける
でも反応はない
「尽、朝だよ」
今度は肩に手をかけてみた
でもまだ起きない
(珍しいなぁ・・・)
もう少し乱暴に揺すってみても、目を開けない
「・・・・」
とても気持ちよさそうで、はなんだかうらやましくなった
いつもなら寝ている時間なのに、と
不満を心の中でつぶやきつつ、ぐいっと尽を向こうへ押しやると は尽のベッドの空いたスペースに潜り込んだ
(わぁ、あったかい〜)
寝坊なにとって、朝のベッドは天国そのもの
ここへ来た目的も忘れ 温かいその中で無意識に目を閉じた
その途端 もふっ、と上から体重がかかる
続いて 尽の呆れたような声が降ってきた
〜俺起こしに来て自分が寝てどーするのさ?」
「え?」
目をあけると、さっきまで熟睡していたはずの尽が、呆れたような顔でこちらを見下ろしている
「寝てたんじゃないの〜?」
「寝たふりしてたんだよ」
「どーしてよぉっ」
「どーやって起こしてくれるんだろうと思って」
クス、と
尽は意地悪く笑うと、ぎゅぅっ、とをベッドに押さえ込んだ
「起こす気ないね?」
「だって起きないんだもん〜」
「ねばりが足りないよ、ねばりが」
「む〜」
そうして、ふいにキスがおりて来る
ふわっとした、優しいキス
眠くなってしまうような心地いいもの
「こうやって起こすとかさ」
「・・・そんなんで起きるの?」
がしてくれたら起きるよ」
クスクス、と
可笑しそうに 尽はの握っていた携帯を放させた
「腕、まわして」
そうして、誘導されるままに尽の首に腕をまわすと 尽がもう一度優しいキスをくれた
ああ本当に気持ちいい
こんな風な時間を、幸せだと感じる
だが、眠ってしまいそうな幸福は、そこでパタリ、と途絶えた
くちづけが、首筋へと移動し、そのまま下へと下りていく
いつのまに外されたのかパジャマははだけられていて 白い肌が露出していた
かっ、と途端に体温が上がる
「尽・・・」
こんな朝っぱらから、とか
下に親がいるのに、とか
頭を過ったの震える声を無視して 尽はその突起をぺろ、と舐め上げた
「ひゃっ・・・んっ」
ぴくり、と身体が勝手に反応して声が上がる
そんなにおかまいなしに、尽はの身体にキスを降らせ続けた
今日はをいいなりにできる日
だから二人とも、何の予定も入れてない日
友達も予定もやりたいことも多い二人だったから こうやって一日中一緒にいるなんて最近は少ない
もやもやすることの多い 障害ばっかりの二人だから
たまにはこうやって独占していたい
は自分のものだってことを確認したい
手の中で をこんな風に自在に乱れさせて
「ふ・・・ふぁっ・・・」
ぺろ、と
早くも熱くなりはじめている身体の中心を舐め上げたら 震えるような声が上がった
「や・・・やだ・・・っ」
もじ、と
身体が逃げるようになるから それを強い力で捕まえて の顔を覗き込む
「だめだよ、今日は<嫌>って言うのは禁止」
「・・・え・・・?」
「拒否の言葉は言わない、<嫌> の代わりに <もっと>って言ってよ」
「え・・・?」
いまいち、その言葉の意味を理解していないに微笑して 尽はまたの身体に視線を戻した
そのうちわかるよ
どういう意味か
そのまま、胸の膨らみに甘いキスをして 片手をするりと熱い部分にもっていった
抱くたびに敏感になるの身体
まだロクに準備していないのに もうこんなに熱くて濡れている
「やらしいなぁ、は」
「つ・・・尽がしてるんでしょっ」
「でもこんなに濡れてるよ?」
「やっ、言わないでよぉ・・・っ」
くちゅ、と
音をたてて沈んでいく尽の指に はびくっと腰を浮かせた
尽が好きだから こういう風にされると濡れるんだとわかる
尽に触れられただけで、身体が熱くなる
だってこれから何をされるかわかっているから
尽のものを全部飲みこんで、尽と熱をわけあって、
いい様のない疼きを覚えて、最後にはわけがわからなくなるまで乱れて果てる
そんなのを知っているから、濡れる
期待みたいな、そんなものまで生まれる
尽が言うみたいに、自分は淫乱なのだろうか
こういう行為が嫌じゃないなんて
「嫌って言ったらダメだって言ったろ?」
チュ、と
軽く咎める口調で言われ 頬にキスをされ
だが突然に の一番弱い部分に濡れた指で触れられた
「あっ」
花芯は指でこすられ 充血しだす
「あぁ・・・っ、や、やだ、尽・・・・・・っ」
激しい動きに腰が震える
首をいやいやと振って声を上げたら 行為は止めずに尽が笑った
「だから、嫌のかわりに何て言うのさ?」
「え・・・・?」
くちゅくちゅ、と
静かな部屋に音が響く
ああ、この音が耳について
感じすぎる程に攻められている部分が疼いて
今にもいきそうになるのに いけない
それでも腰が浮いて その感覚に麻痺していく
「あ・・・あっ・・・・わかんな・・・っ」
途切れ途切れに喘いだら クスクスと意地悪く笑いながら言葉が返ってきた
「もっと、って言うんだろ?」
「は・・・っはん、ん、ん・・・・・ん・・・っ、あぁぁっ」
朦朧とした頭で必死に考えようとして、できなくて
ただ尽の言うままに 声を出す
「も・・・もっと・・・・っ」
どうしようもない疼きと、耳につく音
尽にしがみつくようにしたら ぎゅっとだきしめてくれた
でも手は緩めてくれない
「もっとね、
 じゃあお望み通り」
そして、そのまま まるで容赦なくその部分を攻め上げられた
「あぁぁっ」
身をよじっても逃げられない
中深くに入れられた指と、花芯を攻め続けている指と
どこをどうされているのかもはやわからなくて
には ただ喘ぐしかできなかった
尽は言う通りにしても一向に手加減してなれない
「い・・・いじわる・・・・っ」
ほとんど泣きながら はいやいやと必死で首をふった
いきたいのにいけない
こんな風に弱い部分だけを擦り上げられて
もっと、って言ったら許してくれると思っていたのに
「尽の意地悪・・・・っ」
悲鳴みたいな声は くちづけで消された
「ん・・・っ」
舌が中をかきまわしていく
苦しくて、息ができない
でも、ドクン、と
触れられている奥
指が届かないもっと奥が 熱くなった
それで、びくっ、と背が反る
どうしようもない位に 今感じている

多分、尽はどうやったらがいくか知っているのだろう
今まで散々攻められてもいけなかったのに、ぐっと、
その部分に力を加えられて は簡単に意識を落とした
悲鳴のような声が一瞬上がったけれど 途中でそれはパタ、と途切れる
「可愛いなぁ・・・」
クス、と
乱れた前髪を梳いて、唇にキスをする
見下ろした顔は、一瞬後 僅かに苦しそうな表情をして目を覚ました
「ふ・・・ぁ・・・」
ぼんやりと目をあけたに もう一度キス
それで、ぴくっとが震えた
「あ・・・ん・・・やだ・・・っ」
さっきの余韻がまだ身体に残っているのだろう
疼き出したのに が頬をそめていやいやと首をふった
「今やだ・・・」
「だから、何度言ったらわかるの?
 嫌は禁止」
「あ・・・あう・・・」
何て言うんだった? と
言われては尽の意地悪な顔を見上げた
意地悪な言葉
でも今日は いいなりになる日だから逆らえない
「も・・・もっと・・・・」
小さな声でつぶやくと キスがおりてくる
容赦ない、熱いキス
散々いじられた花芯は固くなり ほんの少しの刺激でもまた疼きを持ちだす
このキスでまた、どうしようもないくらいに は感じる
「尽の意地悪・・・」
言葉と一緒に 熱い息が漏れた
頭が朦朧としている
見下ろしてくる尽に、恨みいっぱいこめて言ってやる
「いじわる・・・」
どくんどくん、と疼いている身体
尽に触れられて 知り尽されて
こんな風に 今もまた濡れているのが自分でわかる
「せっかくの特権なんだからフルに使わないとね」
相変わらず自信たっぷりの顔をして、
尽は意地悪く笑った
そういう表情にもドキン、とするから
やっぱり自分は淫乱なのかもしれないと、頭のどこかでボンヤリと考える
「どうして欲しい?
「え・・・?」
「このまま終わってもいいけどね」
また意地の悪い顔
見下ろされて 疼いたままの身体がまた熱くなる
「や・・・やだ・・・」
意地悪と、
本気で涙が浮かぶ
こんなこと言うのも恥ずかしいのに
「やだ・・・」
こんな状態のまま置かれたらどうしようもない
疼くのも濡れるのも、自分じゃどうしようもないのに
「やだ、は禁止」
「あっ・・・・あぅ・・・・」
またひどいことをされる、と
怯えたに尽が笑った
今度は優しい笑み
優しいキスをもらって、その身体にしがみついた
「じゃあどうして欲しい? 言って」
「・・・・っ」
「言って」
穏やかだけれど強い口調
ああ、逆らえないと感じる
恥ずかしさに死んでしまいそうになるけれど それでも必死に言葉にした
「い・・・入れ・・て・・・」

泣きそうになる程の羞恥心は一瞬のもので
その後すぐに与えられた痛みと熱に の頭は真っ白になった
「ふ・・・・・あ・・あふっ」
苦しい
でも、疼いている奥に届くのも
圧迫感も、痛みも、熱も、みんなみんな欲しかったもの
意地悪に一度いかされた身体がまだ疼いて求めたもの
「あ・・・つくし・・・っ」
ぎゅっと目を閉じて その身体にしがみついたら同じように抱きしめてくれた
ぐっと、
二人もっと奥まで繋がり合う
そうして、何度も何度も
まるで身体が壊れる程に突き上げられ
やがて二人とも、そこに熱を解放した

「次は四つん這い」
まだ余韻の残る身体を無理矢理に起こされ はぼんやりと尽を見た
「え・・・?」
「四つん這いになって
 恥ずかしいことしてあげるから」
「え・・・・」
意地悪な声
言われるがままに だるい身体を動かすと ぐいっと抑えられ本当にベッドの上で四つん這いにさせられた
「つ・・・尽・・・」
やだ、と
言おうとして はっとして口をつぐむ
こんな格好させられたことがない
何をされるのかわからなくて、おそるおそる尽を見遣った途端 びくっと背がそった
「あぁ・・・っ」
ぐっ、と後ろから押され 腕が萎えた
支え切れなくなった上体が ベッドにつっぷすように落ち そのままはシーツをぎゅっとにぎりしめる
ぐぐっと、
尽が容赦なく中へと入ってくる
後ろからなんて、今まで抱かれたことがなかったから何が何だかわからなくて
ただ必死のその圧迫に耐えた
苦しいのがましな分、不安定で
がくがく、と足も萎えた
自分のと尽ので濡れているから痛みはもう感じないけれど それでも
はじめてのことに戸惑いが渦をまく
そしてそれが 妙な熱に変わっていく
「たまにはこういうのもいいだろ?」
「わ・・・わかんな・・・っ」
後ろから 尽の声が聞こえる
姿が見えないからどこか不安で
だけど熱は確実に感じる
ずっと奥まで
何度も何度も突き上げられて 頭が麻痺していく
「ふぁ・・・っ、あぁっ」
がくがく、と
腰を震わせながら は疼き出した身体の
尽の与える熱を必死に感じていた
その、瞬間

ピロロロ、ピロロロ

「!!!」
聞き慣れた音が部屋に響いた
の携帯が、すぐ側でなっている
「だれ?」
「え・・・?」
「出て」
「え・・・・・?!!!」
二人繋がったまま、尽が何でもないことのように言った
「え?」
尽の顔を見上げようにも この体制じゃ見れない
側で携帯は鳴り続け それを尽が手に取って笑った
「出て、
「そん・・な・・・」
このまま? と
それを言葉にする前に 尽が携帯を開いた
「ああ、藤井さんだ」
「・・・・!!!」
はい、と手渡され 震える手で携帯を耳に当てた
どうしよう
こんな状態でまともに話ができるわけないのに
? ごめん、寝てた?」
「う・・・うん・・・」
声が震える
どうか気づかれませんように
どうかちゃんと喋れますように
「あのさぁ、フリマ手伝って欲しいんだー」
奈津実の大きな声は尽にまで聞こえるらしく、くす、と後ろで笑う気配がした
「断りなよ」
ささやくように言われ、そ、と後ろからだきしめられる
「・・・・・・っ」
ぐ、と
それでより奥へと侵入してきた尽に、は必死で声をかみ殺した
くち、と
淫らな音がして、足が震える
こんな最中に電話に出ろと言うのも
こうやって、わざと動くのも
優しく身体を撫で上げるのも
(い・・・意地悪・・・・っ)
ふるふる、と
どうしようもなく ただ声を上げないように は必死で受話器を握りしめた
「あ・・・あの・・ね・・・奈津実・・・」
どうしても、普通には話せない
息が上がって、今にも喘ぎ声を上げてしまいそうな程に感じているのに
どくどく、と
尽の熱に疼きが高まってきているのに
「あの・・・私ちょっと・・・体調わ・・・・くて・・・」
は・・・、と吐息がこぼれる
胸に触れられたのに 言葉が途切れた
「あっ、そうなんだ
 ごめんね、電話しちゃって」
頭がボゥ、となる
どうしようもない位にもう 何も考えられない
「ゆっくり寝て早く元気になってね、じゃあまた明日ね〜」
奈津実のいつもの明るい声も、もう聞こえなかった
パチ、と
から携帯を取り上げて 尽が電話を切ったのと
奥を激しく突き上げられ が声を上げたのは同時だった
我慢していた分だけ、疼きはひどくなって
いつもより感じる気がした
「あぁぁぁぁぁっ、つくし・・・・・・・・・っ」
そうしてシーツを握りしめながら 与えられる全ての愛撫には果てた
今度は完全に意識を失って

ベッドにうつぶせて気を失っているを見下ろしながら 尽は携帯片手にくす、と微笑した
が言いなりになる今日という日
どんなことでもが言うことをきくのが さっきの電話でわかってしまった
可愛いなぁなんて、思う
普通、やってる最中に いくら言いなりにならなきゃならないからといって電話に出たりはしないだろうに
素直というか何というか
(たまんないや・・・)
そ、と
その頬にキスをして 髪をなでた
まだ一日は始まったばかり
次はどんな意地悪を言ってやろうかと、尽は考えてほくそえむ


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