約束 (尽×主)


街中にジングルベルが流れて、楽し気な雰囲気をつくり出し
友達はみんな理事長宅のクリスマスパーティへ行った中 と尽は二人 静かな街へと来ていた
今日は、聖夜
「理事長の家のパーティの後、奈津実の家に泊まるから」
そう言ってでかけてきた、特別な夜

そこは、小さな教会だった
閉鎖されてもう使われていない場所
いつだったかクラブの助っ人でこの近くで試合をした時に見つけたもの
教会っていうのが気になって
ちょっとだけ寄ってみた
そこで、優し気な人にここの鍵をもらった
その人は、鍵を渡され戸惑う尽に、微笑して言ったっけ
あんまり君が、切ない顔をしていたから、と

「本当に入っていいの?」
「いいよ、誰も来ないから」
ギィ、ときしんだ音をさせた扉をしめ、もう一度 今度は中から鍵をかけて 尽は物珍し気に辺りを見回しているに微笑した
可愛い
大好きな
はじめてここを見つけた時に思ったことがあった
神様なんか、いないくせに
いるなら、どうして一番好きな人と自分の血を繋げたりするのだろう
どうして二人は姉弟なんかであるのだろう
「寒いだろ、今ストーブつけるから」
「え?!! そんなのあるの?」
「あるって聞いたけど」
教会を見上げていた自分に声をかけたのは、聖職者か何かだったのだろうか
外見からはわからなかったけれど、彼は尽に微笑して言った
「想いはかなうものです、それが本物であるならば」
そして、この場所の鍵をくれた
自分はここを去るから、と言って

狭い教会は、まるで山小屋みたいだった
その隅に、ほこりをかぶったストーブをみつけた
「灯油入ってるけど、いつのだろう・・・」
「だ、大丈夫? 危なくない?」
はちょっと離れてて」
「えーっ、尽やめようよぉ・・・」
「一晩ここで過ごすんだから、こんな寒いと凍死するだろ」
「う・・・ん・・・」
尽の言葉に、は赤面してうつむいた
一週間程前、尽が言ったことがあった
が欲しい、全部欲しい
 だから、今年のクリスマスは二人きりで過ごそう」
嘘をついて、外泊の許可を取っておいで、と
そう言った尽に そんなことできないと言ったけれど
結局 はこうして、ここにいて
尽も同じ様に、昨日までだった合宿を 今日までだと偽り ここにいる

「お、ついたついた」
しばらくすると、ストーブは真っ赤に燃えて部屋の温度を上げていった
換気に、と
ほんのすこしだけ窓をあけ、その風があたらないところに 二人座り込む
ぱふん、と
尽のコートを床にしいたら、起こった風で砂と埃が飛んでいった
「すごい古いんだろうな・・・ここ」
クスクス笑いながら尽が言うのに はうん、と
答えながらも 必死で心臓の音を落ち着けようとしていた
が欲しい、と
そう言われてからずっと、
何でもないフリをして、普通に過ごしてきたけれど
いつだって尽を見たら、言われた言葉を思い出して
その意味に、顔が真っ赤になった
胸がドキドキして、どうしようもなかった
が欲しい、全部ほしい
それは、つまり、そういうこと

尽の手が、の腰を抱き
いつも以上に反応した身体をひきよせて、くちづけた
部屋はストーブで温かいのに がこうして震えているのはやっぱり恐いからだろうか
意識して、動揺しているからだろうか
・・・」
深く深くくちづけて、いつもより長くその熱を伝えあった
大好きな
血が繋がってるとか、これは間違いだ、とか
そういうのは、わかっていても止めようがなかった
ぴちゃ、と
わざと音をたてながらの舌をからめとり、口内を執拗にかきまわした
がくがく、と
震える腕を取り、抱き寄せて、
何度も何度も
の口から乱れた呼吸がこぼれるまで それを続けた
が欲しい
の全てが欲しい
だから、今夜はここで二人きりで過ごす

口付けながら、尽はのコートに手をかけ脱がせていく
そうして、ゆっくりとその胸の膨らみを 服の上から撫で上げた
「あ・・・っ」
赤面して俯いて、が僅かに声をあげる
そのまま何度かもみしだくように、両方のふくらみを指で確認するようゆっくりと撫でながら、
相変わらず俯いたままのに微笑し、尽はその服のボタンに手をかけた
「きゃ・・・っ」
驚いたような声をあげるにかまわず、一気にボタンをはじいて服をはだけさせると、恥ずかしそうには腕で胸を隠すようにする
それが可愛いくて
そういう仕種が、より一層支配欲をそそって
「ちゃんと見せてよ、
わざと耳もとで囁いて、その手を取るとさらけ出された下着の下
白い胸に視線を落とした
「や・・・っ、尽のえっちっ」
「男はみんなこうだと思うけど?」
上着を取って、素肌のを抱きしめた
背中に腕をまわし、下着のホックをはずす
それで、がぎゅぅ、と身体を押し付けてきた
「なんで・・・そんなに慣れてるの・・・?」
「本能かな」
くす、と耳もとで笑うと がぴくりと反応する
そのままスル、と下着を取って、の手を掴んで身体を引き離した
ふるん、と
初めて見るの女の身体に、抑えているものがうずきだす
「やっ、尽・・・やだ・・・っ」
まるで意地悪に見られるのに は身をよじっていやいやと首をふった
だが、放しはしない
そのままゆっくりと の身体を床のコートの上に横たえた
「つく・・・し・・・」
「可愛いよ、
 そうやって泣きそうになってるのとか、たまらない」
上に覆いかぶさるようにして、今度はスカートも下着もとった
それで、何ひとつ纏わぬ姿になったを 尽は愛し気に見下ろした
「つくし・・・恥ずかしい・・・」
腕を押さえ付けられて動けないには、どこも隠すことはできない
涙を浮かべてこちらを見上げる様子は、尽の想いのタガを外した
、好きだよ」
囁いて、その胸の突起にくちづけた 
「あっ・・・」
舌で固くなった部分を転がすよう、歯で甘く噛むようにすると びくびくとの身体が震えて
それでその白い両胸がふるふると揺れた
まるで尽を誘っているような
の身体ってエロいな」
「あっ、あ・・・や・・っ」
多分今、の中は羞恥心でいっぱいなのだろう
真っ赤な顔をして涙を浮かべながら いやいやとただ首を横にふるばかり
それでも、尽が触れるたびに 喘ぐような声を上げる
、手、放してあげるから首にまわして」
「あ・・・ぅ・・・」
そ、と
押さえ付けていたの手を放して、自分の首へとまわさせた
されるがまま
言われるがままに、がぎゅっとだきついてくる
それで浮いた腰に、片腕をすべりこませ、尽はの身体を抱き寄せた
「あっ」
口付けを、胸の突起に
もう片方の手で、まだ誰も触れたことのないの中心へ
その肌をなでるように手を這わせ、そこへと触れると は声もなく背を弓なりり反らせた
「あ・・・・つくし・・・・っ」
ぎゅっ、と
首に回された腕に力が入る
それにかまわず、くちゅくちゅと、濡れはじめたそこを何度も指で擦り上げる
指の先だけ沈めて、入り口をほぐすようにする
その行為に、の口から濡れた声が何度も上がった
はじめて触れられて、
はじめて感じている身体
尽の指は、の固くなった花芯を何度も何度も背め上げて
今やぬらぬらと、尽の指を濡らしている愛液にまみれて くちゅくちゅと淫らな音をたてている
「あ・・・あふっ」
、まだ恥ずかしい?」
「あぁっ・・んっ・・・んっ」
ここは静かで誰もいないから、
聞こえるのは、淫らに濡れたような音との声
そして荒い息遣いだけ
、こんなに濡れてる」
意地悪な言葉に、朦朧とした意識の中 は必死で尽をねめつけた
何かを言う余裕も、考える余裕も もうない
ただ尽の与える感覚に 落ちていくしか今はできない

何度も、指を奥まで入れてはじめての中をかき回して
尽はの身体を高めていった
ふるふる、と
震える足を上げさせて、の腕をはずして もう一度コートの上に押し付けた
はじめてだから、できるだけ優しくしたいと思っているけれど
できるだけ、苦痛と痛みを少なくしてあげたいと思っているけれど
そろそろ自分が限界だった
大好きな人の こんな濡れた声をきかされて
身体が我慢できなくなる

すでに濡れて固くなったものをとり、尽はその先端での濡れた部分をす、となぞった
「あ・・・・」
ドキン、と
心臓が跳ねた
これから尽が何をするのか、初めてのでもわかる
それは、恐怖と戸惑いを生んだ
痛いんじゃないか、とか
姉弟でこんなことをしていいのか、とか
一瞬、そういう意識が頭の中に戻ってくる
だが、次の瞬間
、入れるよ・・・」
尽がそう言った瞬間、全ての思考は吹き飛んでいった
あんまり、痛くて
あんまり、熱くて

「あ・・・っあ、やっ・・・・」
想像以上の力が、身体にかかった
そうして、自分ではどうしようもない痛みがズンズン、と身体の奥へと入っていく
「い・・・いたいっ」
ぎゅっとつぶった目から涙がこぼれた
苦しい
痛い
何が何だかわからない
、大丈夫
 大丈夫だから、目をあけて」
「あう・・・っ」
きついの中を、奥まで進みながら 尽はその熱に気がいきそうになるのを必死で耐えた
まとわりつくような内壁と、伝わる熱
さっきの愛撫で濡れたは、侵入してくる異物を さらに飲み込もうとからみついた
たまらない感覚
と繋がったことと、この熱
溢れてくる想い
・・・」
「つ・・・尽・・・っ」
涙をこぼしながら が尽を見上げた
口からこぼれる熱い息と、声
悲痛なそれを聞きながら、尽はのその手を握った
「ほら、ちゃんと感じて」
キスをする
それで、より一層尽が身体を奥へと進めた
「んっ・・・」
ズクン、
中をいっぱいにされ、圧迫されて
だがすぐに触れた唇に 身体の中心
尽がさっきまで触れていた場所が ズン、とうずいた
それで一気に熱くなる
尽のキスは激しくて、
中に入ったものも、同じ様に熱かった
やがての腰を抱きながら尽が動き出すと 身を裂くような痛みと同時に
自分でもよくわからない衝動みたいな、熱いものが身体の奥にうまれるのを感じた
痛いのに、やめないで、と思っている
勝手に上がる声は もはや拒絶のものではなく
尽の動きに合わせて高く上がる濡れたもの
「あっ、あっ、あ・・・・っ」
ただ必死で、
は尽の服を掴んでいた
激しく突き上げられ、身体が壊れそうで
何も考えられなくて
ハン、パン、という皮膚のぶつかる音を 遠く遠くに聞いていた
そうして、やがて一番奥の 一番うずいていた部分に 熱いものがドクンと当たって
それは、急激にの身体に熱を広げた
ビクビク、と痙攣するように震える内股と
突き上げられ、高められ、限界まで届きそうなこの中心
「あ・・・つく・・しっ」
尽が果てたのと、同じくらいにの意識もまたふっと消えた
クチュ、と
淫らな音が 最後に耳についた

「つくし・・・・」
どれくらい気を失っていたのか、
が目を覚ました時 二人はまだ繋がったままだった
「ん・・・あふっ」
少しでも動くと、くちゅといやらしい音がして 繋がった部分から溢れる白い液が流れていく
「あ・・・ン・・・・尽・・・」
見上げたら、尽は優しい顔をして そっとこちらに屈みこんだ
ズチュ、
また音が耳についた
ドクンドクン、と
心臓が鳴る
触れた唇、侵入してくる舌の感触に ぴくり、とその部分が反応したのが伝わった
それで、尽が意地悪に笑った
はキスでも感じるんだ」
「やっ・・・」
真っ赤になる
感じるなんて、そんなのわからない、と
ただ尽の胸にぎゅっ、としがみついたら すぐ側で尽がくすくすと笑った
「でも感じてるよ
 ぎゅってなるからわかるよ」
「い・・言わないで・・・っ」
恥ずかしくて涙がにじむ
こんな風に乱れて、濡れてグチャグチャになって
あげく感じてるのがわかるなんて言われたら
「意地悪・・・・」
が好きだからいじめたくなる」
少しもわるびれない尽に、はいやいやと首を振った
強い腕
優しい声
熱い身体
尽じゃなければこんなことを許したりしない
抱きたいと言われて、
どうしようもなく戸惑ったけれど、結局ここにいる自分
ここに抱かれにきた自分
尽が好きだから
尽だから
「つくし・・・・」
「好きだよ、
 絶対に放さない、約束するよ」
「・・・・うん」

クリスマスイブの夜、特別な日
違いの体温を伝えあって、深く深く繋がって
尽はにくちづけた
絶対に放さない
愛してる
だけを想っている
それは、約束
誰も知らない、禁忌の二人の


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