オマケ  (鈴×主)


卒業式の次の日
朝からは 和馬の部屋で荷物の用意を手伝っていた
部屋は色んなものがひっぱり出されてぐちゃぐちゃになっている
和馬がアメリカ留学のため、空港に行くのは夜
出発は20時
それまでに、と
バッグやらダンボールやらに服をつめこむ
今は、そんな作業の真っ最中である

は和馬がタンスから出してくる服をたたみながら 大袈裟にため息をついた
「もぅ、あんた大分前からアメリカ行き決まってたのになんでやっとかないのよ
 普通こんなギリギリに用意しないわよ?」
「しょうがねぇだろ、忙しかったんだから」
「・・・ったく、しょうがないのはアンタよ
 他にいるものは?」
「とりあえず服だけでいい
 他はあとで送ってくれ」
「・・・ほんと、しょうがないなぁ」
やれやれ、と
ため息まじりに言って、はバッグをしめた
今日行くのに、今日準備するなんてには考えられない
いくら何でも、と
言ったら和馬は笑ってた
他のことで頭いっぱいだったんだよ、と

「うちの親、華とかやってっからお前と話合うと思うぜ」
ようやく落ち着いて、和馬はベッドに座ったの隣に腰掛けた
言ってから、ふと気恥ずかしくなる
他の荷物は後で送ってくれと言ったからには 今後もにこの家に来てもらわなければならないと思って、そんなことを言ったけれど
(なんか嫁姑の話してるみてぇ・・・)
思って、一人赤面した
「うん、玄関に飾ってあったの綺麗だったね」
隣でが笑う
和馬の発言に、別に気にした風でもなく答えたのに たまらない愛しさを感じた
こういうところが大好きだ
思って、ぎゅっと抱きしめた
驚いたみたいに、が声を上げる

「な・・・何? 鈴鹿・・・?」

たまらない
大好きな女
ようやく手に入れたのに、あと何時間かで2年も会えなくなってしまう
「お前 絶対浮気とかするなよ・・・っ」
「え?!」
ぐい、と
抱きしめたままベッドへと押し倒した
キスをする
触れた唇は熱くて、頭がくらっとした
ダメだ
部屋に二人きり、別れの前
こんな風に愛しいと思ってしまったら、たまらなく欲しくなる
「な・・・何・・・鈴鹿・・・」
「お前のこと欲しい」
もう一度 くちづけた
びくん、と
身体が反応してる
戸惑ってるのか、驚いてるのか
強引に舌を差し入れたら わずかに苦し気な声が漏れた
たまらない、と思った

そのまま、の服に手を滑り込ませて胸のふくらみをまさぐる
首筋に舌をはわせると 抵抗みたいにの手が和馬の肩にかかった
「ちょっとまって・・・・っ」
「なんだよ」
「こ・・・こんな急に・・・っ」
は真っ赤になって、こちらを見ている
急ったって、仕方ないじゃないか
ゆっくりしてる時間もない
あと何時間かで出発なんだから
「嫌か?」
「い・・・、嫌かって・・・・っ」
可愛い
普段はしっかりしてるくせに
今は真っ赤になってうろたえて、どうしようもなく戸惑っている
「俺はお前が好きだから、したい」
「ちょ・・・っ」
もう一度キスした
この距離、
手を伸ばせば触れられる距離
あと少しで、声も届かなくなる
衝動が、どうしようもなく身体にうまれる
「あんたは、直球すぎんのよっ」
真っ赤になって、が喚いた
うるさいな、男なんかみんなこんなもんだ
どれだけ言葉で飾ったって、やることはみんな同じだろ
「俺はおまえとやりたい」
もう一度言った
は、泣き出しそうな顔をしてた
「は・・・初めてなんだから・・・っ」
「俺だってそうだよ」
大丈夫、ひどくしねぇから、と
慰めにはならないようなことを言う
真っ赤になって 目に涙すらためてるをたまらなく思った
ぎゅっと、が目をとじたから それを合意の合図ととる
ドクン、と
身体の中が熱くなった

抵抗をやめたの服を剥ぎ取るようにして、その肌をさらけだした
胸の膨らみ
僅かに震えてる身体
初めてみるそれに、ドクンドクンと心臓がなる
そっと手を触れて、その突起を舌で舐め上げた
くぐもった声、
から上がったのに、ゾクゾクする
たまらない
手放したくない、そう思った

ぴちゃ、と
淫らな音が部屋に響いた
まだ誰も触れたことのない中心へと指を触れたら は大きく身体を震わせた
「誰もいねぇし、平気だぜ」
声を必死にかみ殺してみるのだろう
ぎゅ、と
目を閉じたまま 唇を噛んでるに そっと囁く
「や・・・、」
は、と
熱い息がもれる
の、濡れた声が聞きたいと思った
妙な黒い欲望が頭をもたげる
可愛い
こんな顔、初めてみる
いつも明るく笑ってるのに、こんな風に怯えたみたいに泣き出しそうな顔なんて
「おまえ、すげーそそる・・・」
舌で熱い部分を舐め上げた
「あっ、やだ・・・・っ」
足を上げさせて、恥ずかしい格好をさせ
それから、濡れてる部分に舌を差し入れる
びくびく、と
の内股が震えた
いやいや、と
首をふって、目をぎゅっと閉じて、
それで感じてるに、衝動が渦をまく
「こういうとこ、いいんだろ」
赤い花芯、
舌の先でつついたら、あきらが悲鳴みたいな声を上げた
淫らに濡れた入り口を、執拗に舌でいじる
こういう行為って、おかしな気分にさせる
をめちゃくちゃにしたい、なんていう黒い感情
そんなのが生まれていく
「声、出せよ、聞きたい・・・」
つぷ、と
その濡れた入り口に指を沈めた
奥深くまで
1本はすんなり入ったから、2本、3本と指を増やして
からみついてくるような感触を指に感じた
女の身体って、いやらしい
「あ・・・う」
震える身体
無意識なんだろう、声が漏れはじめた
「は・・ん、ん・・・・・・・・っ」
聞いたことのないの喘ぐ声
中で指を動かすたび、たまらない甘さで息を吐く
たまらない、この感じ
、目ぇ開けろよ」
そっと耳もとでささやいた
中は熱くて とぷとぷと、濡れていくのがよくわかる
奥を突き上げるように、狭い中で指を動かした
「あっ・・、あ、や・・・・・んっ」
言った通り目を開けて、こちらを見上げたの目には羞恥と、熱
それが涙で潤んで、ゆらゆらしてる
「鈴鹿・・・・」
「こーゆう時くらい、下の名前呼べよ」
「・・・・・っ」
ぐちゅ、と
淫らな音が耳についた
ゾク、とする
こいつが俺を感じて濡れてるんだと思うとたまらなかった
何度もわざと、音をたててみせる
聞こえてるか?
おまえが俺を求めてる音だ
「や・・・それ、いや・・・・っ」
目を開けていたが、またぎゅっと和馬にしがみついた
「やだ・・・鈴鹿・・・っ」
「よさそうだけどな」
一度、指を抜いて 濡れた指で花芯を擦り上げた
「あ・・・っ、」
の背が反る
身をよじったの口から荒い息が漏れた
男は本能で、女の感じる場所を知ってるのかもしれない
「や・・・やだ・・・っ、鈴鹿・・・っ」
「名前で呼べって・・・」
の表情
この行為
初めてなんだから もっと準備してやらなくてはいけないんだろうけれど
キスを降らせて、身体中に触れて、濡らして、高めて
・・・力抜けよ」
こんな風なの姿に、和馬がもう 我慢できそうになかった
さっきから、熱くて仕方がない
どうしようもなく、に感じてる
「入れるぞ・・・
愛液に濡れた指での弱い部分をいじりながら そっと雄をあてがった
昂ってる自分、固くなってる雄
こんなの入れて大丈夫かと、ふと思ったけれど自制なんかききはしない
怯えたように、わずかに震えてるの頬に手を触れて、一度だけキスをした
濡れている秘部
入り口にそれを擦り付けるようにしたら ぬら、と
ふれあった肌が、いっそう熱くなった
たまらない、我慢できない
繋がって二人、この欲求を解放したい

「あっ、・・・う・・・・・・っ」
ぎし、と
ベッドがきしんだ
熱をもったものが、の中へと入っていく
きつかった
こんなに濡れてるのに、中はきつくてすんなりとは入っていかない
苦し気に、の身体が震えている
・・・っ」
からみついてくる内壁
はじめて男を受け入れた身体
真っ赤になって、は喘ぐみたいに浅く息を吐いた
紅潮した頬が、たまらなく愛しかった
優しくしなくては、なんて
そんなのは意識できなかった
の中へ、その身体を貫くように

くちゅ、と
いやらしい音をたてて、和馬はの一番奥まで己を沈めた
浅く息を吐き出す
繋がった二人、こんな風に熱を分け合って
はじめてのの身体はきつくて、身動きなんかとれないくらい
それでも、身体の奥で激しく渦巻いてる衝動が 和馬を突き動かしていた
奥を突き上げるよう、腰を動かす
その度に、あきらの切な気な声が上がった
「あっ、あ・・・・っ、あ・・ん・・・っ」
耳に残る、たまらない声
いやらしい音が、和馬が動くたび響いていく
熱に気がどうにかなりそうなのをこらえながら 和馬は何度もの奥を突き上げた
パン、パン、と
これは皮膚のぶつかる音か
そんなに激しくしたら、がきついだろうと
わかっているのに、どうにもならない
熱をむさぼるように、あきらを抱いた
熱い身体を抱いた

抜き射しを繰り返すうち、の方から手を伸ばしてきた
「か・・・和馬・・・っ」
はじめて呼ばれる名前
震える声
首に回された腕
の体温、の濡れた声
「たまんねぇ・・・、おまえ」
ぐ、と
深く深くに身を沈めて、激しくキスを繰り返す
苦しいくらい
何度も角度をかえて、息ができないくらい
そしてまた、身体の奥の衝動にまかせて突き上げる
ただ、熱を求めて、解放を求めて
「和馬・・・っ、あ・・んぅ・・っ」
繋がった二人、どうしようもなく
ただ貪るように抱きしめた
の 哭く声が耳に届いたのと、自分がいったのと
どっちが先だったかなんてわからなかった
熱だけが、身体の中心から拡散していった
が好きだと、また思った

キスを繰り返して、何度も好きだと言った
ことの終わった部屋は、余韻に熱い気がした
窓を開けようか、そんなことを考えていると 隣でがつぶやいた
「あんた、別人みたい・・・」
何度も好きだと言ったり、たまらないと繰り返したり
「そんな風に言ってくれたことないじゃない」
ベッドの外では、と
言うのに 和馬はほんの少し笑った
「恥ずかしいだろ、好きとか言うの」
「今は何度も言ってるのに」
「今はいんだよ、」
「どうしてよ」
「・・・やった後に恥ずかしいもないだろ」
「・・・っ」
悪戯な和馬の言葉に、は真っ赤になって布団にもぐりこんだ
和馬のベット
抱かれた後のけだるさ
身体にいつまでも残る痛み
熱も、まだ引いてない
ドクドクと、今も心臓はいつもより速い
「おまえも別人だったけどな
 普段はしっかりしてるくせに」
「こ、こんなことされて そんな風でいられるわけないでしょっ」
布団の中で喚いたら 和馬が笑った
「可愛かった」
「恥ずかしいの・・・っ」
言わないで、と
言ったら布団ごと抱き締められた
強い腕
なんかじゃ絶対に叶わない程に強い力
押し倒されて、繋がって
はじめてだからひどい風にはしないと言っておきながら
結構キツかった、と
あんなに激しくされたら壊れるんじゃないかと、思った程
和馬の身体は熱かったし、突き上げる力は強かった
全然、手加減なんかしてないじゃないなんて思うけれど、でも
「和馬・・・好きよ」
そっとはつぶやいた
それでも、この行為を許し、それに胸が鳴るのは相手が和馬だから
大好きな、人だから
「お前以外は抱かねぇ」
布団ごしに、和馬が言った
「・・・あたりまえでしょ」
そう答える
離れている2年間、誰にも触れないで
自分以外の女の子に、触れないで
「お前も約束しろよ
 俺以外とこんなことすんなよ」
「当たり前でしょっ」
こんなこと、許すのはあんただけ
女の子はけっこう辛いのよ、こういう行為
男は気持ちいいだけだろうけれど
「ああもぉ、ちきしょう、行きたくねぇ」
「・・・さっきから そればっかり」
くす、
うだうだと、言ってる和馬には苦笑した
幸福みたいな想いが、心を満たしている
身体が痛いのも、想われている印だと感じる
それは、離ればなれになってしまう二人にとっての救いだった
和馬はを想ってくれてる、と
感じることができる、この痛みによって
「2年なんてあっという間だよ」
言ったら 悔しそうに和馬はため息をついた
なんで一緒に来ないんだよ、なんて
また繰り返す
それが可笑しかった
こんな風に強引に抱くくせに、てんで子供なんだからと
思って笑った
2年会えなくても、今日抱かれたことは忘れない
この痛みと幸福は、忘れない

その日、の見送りで 和馬はアメリカへと飛び立った
身体に残った痕と、痛みを抱いては微笑する
2年後、会う時までにはもっと大人になっておくから
そっと、つぶやいて
夜の飛行場、光が消えるまで空を見つめていた


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