ハッピーバレンタイン (姫×主)


毎年大量のチョコレートを持って帰る姫条まどか
だが、今年はその数0
朝からずっと、せわしなく女の子達に呼び出されたりしながらも、いつもてぶらで帰ってくるまどかを、は不思議に思っていた

「姫条、これ本命チョコ!」
昼休み、以前つきあっていた子がチョコを持ってきた
手作りの、綺麗にラッピングされたもの
気持ちのいっぱいこもったチョコ
「ありがとな、けど受け取られへんねん」
まどかは、朝からもう何度もくり返してきた言葉を また言った
「え? なんで?
 あ、もしかしてさんが他の子からのチョコは受け取るなって言ったとか?」
「いや、ちゃうねん」
「そーよね・・・
 さんがそんなこと言うわけないか」
彼女は、まどかを見上げて盛大にため息をついた
「あーあ、じゃあ自主的に受け取らないってわけ?
 他の子のも全部?」
「ああ」
「・・・そんなに、さんっていいの?」
「んー、まぁ、オレにはもったいないわな」
呆れたように、彼女はまどかを見つめ、次いで受け取ってもらえなかったチョコを見下ろした
「あーあ、私も純愛したいなぁ」
「せやな、おまえやったらエエ男おるやろ」
「・・・何よ、幸せ者」
「おかげさんで」
まどかは言い、じゃあ、と彼女に手をふった
これで、今日は12回目

放課後まで、まどかは何かと呼び出されては「憧れ」だの「本命」だののチョコを差し出された
だがどれも断って、同じ言葉を告げた
自分にはがいるから、受け取れない
それはの意志ではなく、自分の意志だから、と

教室に戻ってきたまどかは、そこに一人でいるを見つけた
「ごめんな、おまたせ」
「うん」
読んでいた雑誌を閉じて が笑う
立ち上がろうとしたのを、ス、と手で肩に触れて止めた
そのまま、屈み込んでキスをする
触れた唇から、吐息が漏れると、それを飲み込むように さらに深く口付けた
「ん・・・」
の顔が火照っている
「誰かきたらどうするの・・・」
不安気な目に、悪戯っぽく笑う
「みせつけたったらエエやん」
「やっ・・・」
抗議しようとしたその手を掴み、もう一度口付けた
甘い香りがする
舌を差し入れ、逃げるようにするのをからめとりながら 何度も中をかきまわす
次第にの腕から力が抜けて、解放した時には潤んだ目でこちらをにらみつけていた
「もぉ・・・っ」
愛しいと思う
大好きな
がいたら、他の何もいらない
自分がモテていることが嬉しくて、人気のバロメーターだと思っていたバレンタインのチョコも、もういらない
からの、たった一つがあればそれでいい
「帰り、オレん家寄るやろ?」
「・・・うん」
うつむいて、恥ずかしそうにしたの髪に手を触れる
「ほんなら続きは家でな」
「き、姫条くんっ」
真っ赤になって、が顔を上げる
今日はバレンタイン
まどかのためのチョコは、何度も失敗しながら徹夜で作って鞄の中に入っている

薄暗い部屋で、まどかはの白い肌に口付けた
ツン、と立って刺激を求めているような胸の突起に舌を這わせ、時々甘く噛みながら の声が上がるのを聞く
「あ・・あふ・・・」
側のテーブルの上には、の愛の結晶がおかれ
だが、それよりも先に まどかは自身に手を伸ばした
「姫条・・・くん・・・」
熱のせいで、の目は潤んでいる
濡れた部分には、まだ一度も触れずに まどかはの身体中にキスを降らせた
何度も何度も、指で弄られた胸は 赤く堅くなって
舌で舐め上げられると 切ないような声が響いた
「や・・んっ」
荒い息遣い
そ・・・、と
まどかがの中心へと手を伸ばすと、そこは身体中のどこよりも熱をもって潤んでいた
「こんなに濡れてる」
囁くような言葉に の羞恥が一気に高まる
「やだ・・・」
スカートをたくしあげられ、下着を取られ、
その部分にまどかが触れた
途端にぴくり、との身体がはね上がる
「や・・・っ」
一番敏感な部分
疼きは、奥の方でじわじわと まどかに与えられる刺激を待っている
「嫌やのーて、いい、ってゆーてみ?」
くちゅ、と
わざと音をたてて、その部分に指をしずめた
濡れてゆるゆると、そこはまどかの指をくわえこむ
「あっ・・・あん・・・」
「ほら、
 感じてんねやろ、ここ」
くっ、と
中で指を動かされ、敏感な部分を擦り上げられると はひときわ大きな声を上げた
「あっ、やっ・・・」
2本、3本と、入れる指を増やしながら 同時に堅くなった花芯に触れる
それで その背が弓なりに反った
「やっ、姫条くん・・・っ」
の敏感な部分
ここを攻められると、あふれる程の愛液を流していってしまう
知っていながら、意地悪く
まどかは そこを指の腹で攻め上げた
「あぁぁ・・・っ、やだっ、や・・・っ」
くちゅくちゅ、と
羞恥を誘う音が響く
の声と、この水音
意地悪な攻めに はどうしようもなくまどかにしがみついて首をふった
「やぁぁ・・・っ」
「嫌じゃなくて、いい、やろ?」
「あ・・・あう・・・・っ」
少しだけ手を緩めて、まどかが意地悪にを見つめた
「いい、って言うてみ?」
くちゅくちゅ、と 濡れた入り口から溢れる愛液を その指でからめとる
花芯と、その周りをなでるようにしたら びくびくとの内股はその度に震えた
「姫条く・・・」
今にも泣き出しそうな顔で、がこちらを見上げてくる
「恥ずかしいか? けどそう言わな もっとひどいことすんで?」
ぐっ、と
また花芯だけに指をあて、先程よりも激しく攻め上げる
「あぁぁっ」
悲鳴に似た声が上がり、はどうしようもなくまどかにすがりついた
「いやっ、やぁっ、許して・・・っ」
いきそうなのに、いけない愛撫
激しすぎて、どうしようもない疼きだけが その部分にわだかまって消えない
どんどんと、それは奥にたまっていく
「きじょ・・く・・」
いやいやと、何度も首を振ったら ようやくまどかが手を止めてくれた
それから優しいキスがふる
「気持ちいいって言えたら、いかしたる」
自分でも、今日に限ってどうしてこんなに意地悪な気持ちになるのかわからなかったけれど
涙をこぼしながら まどかを見上げたに 支配的な気持ちが広がった
愛しい、だから少しだけ意地悪もしてみたい
「姫条くん・・・」
「言うてみ?
 オレにこんなことされて、気持ちええ?」
真っ赤になりながら は涙のたまった目でひとつ僅かにうなずいた
「自分の口で言ってみ」
「き・・・気持ち・・・」
震える声
ぎゅっと目をとじて、はまどかにすがりながらやっとの思いでいった
「きもち・・い・・・」
クス、と笑みがこぼれた
優等生な
いつも笑っていて、優しくて、先生方に大人気のできた生徒
そのの口から こういう言葉が出るのは どこか新鮮で嬉しかった
自分の行為にが感じている
それもまどかを満足させる
「ちゃんといかしたるからな、
自分で口にした言葉に、感じたのだろうか
濡れてまどかのものを求めているそこに、高ぶった雄をあてがった
そのまま、ゆっくりと腰を沈める
「あっ・・」
相変わらずきついそこに、眉をひそめながら
それでもその熱を感じて、まどかは自分を止められなかった
一気に、奥まで挿し入れる
「あぁっ」
悲鳴に似た声が上がり、が苦痛に顔を歪ませた
だがかまわない
今日は、いつもより押えがきかない
「動くで、
ぎりぎりまで引き抜いて、また奥まで沈める
何度かくり返し、その度にきつくしめつけてくる感覚に まどかはいい様のない快感を得た
「はっ・・あっ・・あふっ」
汗ばんだ身体と身体に、繋がった部分から溢れる愛液
淫らな音を部屋中に響き渡らせて、は白い肌を何度も震わせた
「あぁぁっ、姫条く・・・・っ」
・・・」
どくん、と
まどかに一番奥の疼きを突き上げられ
その熱を身体に感じ、
は、その名前を呼びながら 高め上げられた身体を投げ出した
意識は完全に、落ちた

ハッピーバレンタイン
ぐったりしたの身体をベッドに横たえて、まどかはもらった唯一のチョコを一つ口に放り込んだ
甘いミルクチョコ
まるでみたいだと思いながら、その赤い花の散った身体に視線をやる
ちょっとだけ、意地悪してしまったは 未だ目覚めず余韻にその身体を浸している
(ごめんな)
心の中であやまりつつ、その髪をなでた
愛しい人
この腕の中で、あんなにも乱れる
一つ、口付けして まどかは満足気に笑った
がいれば、他には何もいらない


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