02. 温度 (姫条×主)  ☆リクエスト(姫条。連載の設定で)


ある土曜日の昼間
いつものように、バイトから帰ってシャワーを浴びて
なんだか身体がだるいから、飯も食わずにベッドへと倒れこんだ
いつのまにか眠ってたみたいで、気がついたら外はもう暗かった
普段ではありえない程に、身体が熱くてしょうがなかった

「やばい、これはアレや・・・」

ゴロリ、と
重い身体を動かして寝返りをうち、仰向けになって天井を仰いだ
身体が熱くて、頭がぼーっとする
めったにこんなことにはならない丈夫な身体なんだけど
どうやらちょっと無理をしすぎたみたいだ
(あーかーんー
 しんどい〜しんどい〜)
熱いから、毛布を蹴散らかして まどかは浅く息を吐いた
枕元に転がってる携帯を手にとって、少しだけ考え込む
は今日も大学で授業
この時間なら家に帰っているだろうが、こんな状況で呼び出したりして
もしこの不調が風邪かなんかだったらにうつる、と
それは避けたい、でもに会いたい、と
考えているうちに、その意に反してまどかのまぶたは自然とおりた
(そういえば・・・明日デートやった・・・)
眠る寸前、そんなことを思ったけれど、意識ははっきりせず
今夜電話するから、と
約束していたことも、頭から抜けていく

次に目を覚ましたのは、あまりに暑かったから
ふ、と目をあけると 側で人の気配がした
「あ・・・目、覚めたんだね」
・・・?」
夢だろうか
会いたいのを我慢して、に風邪がうつらないように、と
携帯は鳴らさなかったはず
がここにいるはずないのに
「鍵使って、勝手に入っちゃった」
ごめんね、と
の視線の先には テーブルにおかれたこの部屋の合鍵があった
ホワイトデーにプレゼントした、恋人の証
時々は、それでこの部屋へ入る
「なんで・・・?」
どうしてここに? と聞きたかったけれど 声が掠れて咽が痛んだ
「何度電話しても出ないから・・・ちょっと心配になったの」
視線をさまよわせ、壁の時計を見る
夜中の12時すぎ
明日は二人、デートだから
どこに行くのか、とか約束の時間は、とか
そういうことを電話するから、と
言ってたのに いつまでたってもまどかから電話がないから
どうかしたのかと思ってからかけてみた
それでも出ないのに、胸がドキドキして
いてもたってもいられなくなって、ここまで来てしまった
我ながら、心配性だと呆れるけれど そういう時確実に予感は当たる
ベッドに寝ていたまどかの体温は、明らかに普段より上がっていた
それで、あわてて看病した
それからもう2時間ほどたつ

「暑い・・・」
がかけてくれたのか、布団と毛布をかぶっていたまどかは、先程みたいに足でそれらを全部蹴散らかして身体を起こした
「だめよ、熱があるんだからあったかくして」
「せやけど余計熱上がるんちゃう?
 ものすごい暑いねん」
「そういうものなの
 あったかくして汗かいたら、熱は下がるから」
額にあててくれたの手が冷たくて、気持ちいい
「ね、言う通りにして?」
落ちた毛布をベッドの上に戻して、困った顔でこちらを見たに まどかは少しだけ微笑した
寝ている間に汗をかいたからか、今はさっきよりは熱が下がった気がしている
側にがいるからなおさら、気分も楽で
こういうめったにない状況が、逆に楽しくなってきた
自分が病気(というほどのものでもないが) で、がこうやって看病してくれるなんて
汗をかいたなら着替えた方がいいね、なんて言って
新しいパジャマを持ってきてくれたりなんかして
「なぁ、
「ん?」
パジャマの上着を脱がせてくれているの腕を取って、まどかは悪戯っぽい目をきらきらさせた
「な、おとなしゅう寝てるより こーした方が汗かくと思うねん」
「え・・・?」
そのまま抱き寄せて、その首筋にキスをする
それで、はびくっと、身体を震わせてまどかをねめつけた
「だめ・・・っ」
頬を紅潮させながらも、キッとまどかを睨み付けて身体を離そうとする
「そんなことしたら余計悪くなるでしょ・・・っ」
「大丈夫やって」
「大丈夫じゃない」
「大丈夫・・・・・」
背中のクッションに身を預け、の腰を抱き 身体ごと引き寄せた
熱があったって基本的によりも力が強いまどかは いとも簡単にをその腕の中に捕まえた
「きゃっ」
の顔見たら元気になった
 こーしてたら、治る気ぃする」
ベッドに膝をたてて、まどかに身体を預けたの そのスカートをたくしあげると は真っ赤になって顔を伏せた
「やっ、だめ・・・」
そのまま、言うことも聞かずに下着の下に指を滑り込ませると の背がびくり、と反る
ああ、可愛い
理性なんかふっとんでいく
「き・・・姫条くん・・・っ」
普段はいきなりこんな風にはしないけど
熱のせいか、今日はおさえがきかない
キスを繰り返して、身体中に触れて、
そうしたいのはヤマヤマなんだけど、真っ赤になったの顔を見てたら
こんな風に、突然触れられて震えながら抱きついてくるのを見てたら
(あかん・・・なんかガマンできへん・・・)
そのまま、の足を開かせて、下着の中 まどかの指にじっとりと濡れてきだした中心を何度も指の腹で擦り上げた
「あっ・・・・・姫条くん・・・っ」
がくがく、と
の足が震える
膝立ちの体制で、必死にまどかにしがみついて
涙声で、はまどかを呼んだ
ダメ、と
悪化するから、と
こんな風にされながらも、まだまどかの心配ばかりしているのが可愛くて仕方がない

指を深く沈めて、奥をかき回すようにしたら、は切ない声を上げて身体を震わせた
なんだか、こういう体制は無理矢理っぽくて新鮮で
が今にも崩れ落ちそうなのを片手で支えながら、まどかはうずく自分をこれでも必死に抑えていた
「あっ・・・あっ・・・はんっ」
の身体がじっとりと汗ばんで
同じ様に まどかも身体の熱が上がっていく気がした
・・・ちょっと辛いの我慢してな」
そして、
まどかの愛撫に感じてくちゅくちゅと淫らな音をたてながら、その白い太股を濡らしている愛液に まどかは自分のものをそっと沈めた
「え・・・?」
こういう体制ではしたことがないから、は戸惑ってまどかを見つめる
クッションに深く身体を沈め、を上に抱くようにして まどかは悪戯っぽく笑った
「たまにはこーゆうのもええな」
そうして、そのままの身体を誘導して、震えるのを支えながら抱いた腰を引き寄せた
「あっ・・・・・あっん・・・っっ」
がくがく、との足が震えて萎える
支え切れなくなった体重で、まどかのものがの中へと入っていった
の意志に関係なく
抱き寄せられるまま、
自分の体重に引きずられるようにして
それが奥まで侵入すると、濡れた音が淫らに二人の耳についた
「あ・・・・っ」
の目に涙が浮かぶ
羞恥と、熱さに頭が麻痺する
「くるし・・・っ」
「奥まで入ってまうもんな、容赦なく」
ちょっとだけ意地悪な声
その言葉に はどうしようもなく恥ずかしくて、
どうしようもなく感じて
ただ必死にまどかの首に腕を回した
繋がったところが熱い
まどかの熱が流れ込んでくる気がする
弄られて、固くなった花芯に再びまどかが手を伸ばしたのに 無意識に声が上がった
そのまま、激しく下から突き上げられ、
濡れた音が部屋に響く
もう、には何が何だかわからなかった
自分では支えられないこの身体
そのせいで、深く深くまでまどかのものを飲み込んで
朦朧とした意識を、激しく突き上げてくるまどかの熱で引き戻されて
気がどうにかなりそうな程に、一番敏感に震えている部分を弄られた
「あっ・・・あぁぁっ」
まどかは熱があるのに、と
こんな無理したら身体に触るのに、と
そんなことを思いながら 高まっていく身体をただただ解放した
一瞬で、意識が真っ白になっていく
ただ熱だけが、震える身体に残った
いつまでも

朝、が目を覚ますと 隣にまどかはいなかった
しばらくして、浴室から出てきたまどかはいつも通りの快活な顔で笑って
「言うた通りや
 とやったら、治った」
そう言った
「も・・・もぉっ」
昨日あんなにあった熱も、どうやら本当に下がったみたいで今はケロリとしている
「本当に・・・平気なの?」
「平気平気
 なんやったらもっ回やって確かめてみるか?」
「き・・・姫条くんっ」
真っ赤になって、側のクッションを投げ付けたに まどかは楽し気に笑った
本当に、今朝目覚めて自分でも不思議だった
薬がきいたのか、の言うとおり汗をかいたのが良かったのか
それとも精神的に、の顔を見て元気になったのか
「なんにしても、のおかげやな」
「・・・もぉ・・・」
ベッドの中、毛布にくるまるようにしたを、毛布ごと抱きしめた
愛しい
熱のせいで、妙に疼いて
を前に我慢できなかった身体
ちょっと無理をさせて、結局は気を失って朝を迎えたけれど
「熱下がったから、結果オーライな?」
「・・・・」
怒ったような横顔に、そっとキスした
それで、まどかを見上げるようにしてが視線を上げる
可愛い
熱は下がったけれど、想いの温度はますます上がる
こうやって、側にを感じるたびに
この腕に抱いて、濡れた声を聞くたびに
「好きやで、
だから許して、と
まどかはを抱きしめた
日曜日の朝、暖かな陽射しが窓から射す部屋で


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